2012年11月4日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り22/ドーム

昨日1袋目の耐火モルタルを使いきりました。

1袋では足らないことは途中で分かっていたので
追加分は購入済ですが、その経緯を少し。

一袋目は普通の耐火モルタルを1,700円+送料600円の
合計2,300円で購入しました。
これでも十分安いですし品質も問題無さそうだったので
同じのを買うつもりだったのですが、探せば見つかるものです。
ナント1袋25kg「500円!」
送料等含めても1袋あたりおよそ1,300円!

この商品は西浦商事さんのサイトで見つけました。
こちらの主力商品は陶芸用の粘土などですが、他に
陶芸窯などを解体した時に出る耐火レンガや各種機材、
業者さんの長期在庫品なども中古陶芸(原料/窯)材料
ネットワークという名称のサービスで売買されています。

この中古陶芸材料ネットワークの購入方法は独特で
いつでも欲しい物が買える訳ではありません。
何か入荷すると予め登録しておいたアドレス宛に
まずメールが届きます。
メールに記載されている商品が自分の希望に
合うようなら購入申込をするのですが、
在庫が限られているので早いもの勝ちという仕組み。
基本的には陶芸関連の業者さんやセミプロ向けの
サイトなのだと思います。

このサイト、価格はかなり魅力的なので
石窯やガーデニング(レンガワーク)の材料を探してる人には
一見の価値ありだと思いますよ。

ここは日程的に余裕があって、自分の用途に使える
(使って問題が無い)材料なのか見極められるだけの知識と
何かあっても自分で解決するって気持ちがあれば
石窯用の製品を格安で購入できる可能性があると思います。

商品が専門的なだけでなく例えば、「長期在庫品のため
硬化しない可能性があります」なんて但し書き付きの
商品もありますので。

で私の場合、先日のメールで各種耐火モルタルが
入荷したとのこと。
早速サイトで確認してみると、その時点で在庫が残っていた
耐火モルタルはマグネシアモルタルのみでした。
価格は最初に書いた通り1袋25kg500円

マグネシアモルタル?ネットで調べてもあまり情報が
ありません。
他に方法が無いので西浦商事さんに商品特性を知りたくて
問い合わせてみると
「マグネシウムレンガ用のモルタルです。粘性等は不明」
とのこと・・・。

マグネシウムレンガ?普通の耐火レンガと何がちゃうの?
逆に疑問が増えました・・・
調べてみるとマグネシア系のレンガは塩基スラグへの
耐食性が高く製鉄の転炉などに使用されるとのこと。
はいはい、塩基スラグね、ググりましたが石窯レベルにゃ
関係無いな、、

更に調べて
耐火レンガと耐火モルタルの耐火度は同じにする
(SK32のレンガにはSK32の耐火モルタルを使う)のが
良いそうな。
熱が加わった時の膨張率が同じ程度なので目地とレンガの
ズレが小さくて済む。これにより窯の耐久性が高くなるから
だそうです。
なるほど、なるほど。しかし肝心のマグネシアモルタルの
耐火度が分からない・・・

んで結局、安いしダメ元でいいやと。(グダグダ)
届いたのがコレ
色はオフホワイトでメチャクチャキメが細かいです。
使ってみるとブロックに漆喰を塗る前の下地用に使った
下地調整塗材(NSゼロヨン)によく似た施工性です。

粘りがかなり強いので傾いた所にレンガを乗せても滑らず
固定できますし、キメが細かいので目地幅はかなり薄く
施工することができます。

ただメリットだけでなくデメリットも。
まずよく練らないとダマになります。
そして粘りが強いので練る時には相当力が要ります。
自分はハンマードリルと撹拌棒で練るので問題ありませんが、
量が多いと(電動工具無しの)手練りは現実的じゃないと
思いました。

施工性については特に問題ないので、まずは良かったです。

あと、ヒートセットかエアセットかも不明なので
最初は少なめに練って使ってましたが、半日経っても
柔らかいのでどうやらヒートセットのようです。

今回はこの耐火モルタル2袋と他に軽量キャスタブル2袋の
計4袋(各500円!)を購入しました。
購入には送料や梱包費、代引き手数料などがかかりますが、
それでも冒頭に書いた通り全て込みで1袋あたり1,300円ほどで
購入できたことになります。
(軽量キャスタブルの用途についてはまた後日)

この耐火モルタルを使って5段目を積みました。

4段目との隙間には耐火キャスターを詰めました。
耐火キャスターもだいぶ扱いに慣れました。
気温が低くなったことも影響してると思いますが
水を少なめにして練った方が却って耐火レンガに水分を
吸われずに施工できるようです。

固さはこれくらいがgood。
使ってる耐火キャスターは前にも書きましたが
「アサヒキャスターCA13」です。
この商品も購入時はその特性が不明でしたが、ようやく情報が
見つかりました。
http://www.agcc.jp/2005/databank/03_01_01_03.html

ここによればアサヒキャスターCA13の用途は「汎用」との
ことなので流し込みとコテ塗りのどちらもそこそこに
使える製品ということなのかと。

それから、耐火物に直接接する所への流し込みの際は境目に
防水紙などを挟むという施工方法を上記のサイト内で
見つけました。

やはり耐火キャスターの硬化不良を起こさせないためには
耐火キャスターを練った際の水分を保つための対策を
した方が良いということなのでしょう。

上記の施工方法とは違いますが、自分なりに
これはイイかもと思いついた方法で施工しました。

その方法とは耐火キャスターの流し込みや充填の際
耐火レンガと接する面に耐火モルタルを薄く塗ると
いうものです。

耐火キャスターで型枠施工して硬化したパーツを組む(積む)
際に耐火モルタルを目地として使うのはごく当たり前の
ことですが、自分の方法は耐火キャスターが固まる前に
耐火モルタルを使う点が違います。
むしろ上記の境目に防水紙を挟むという方法に近く
結果的には良い方法だったように思いました。

試してみると耐火モルタルは、耐火キャスターにも
耐火レンガにもよく馴染み、施工も楽でかつ仕上りも
綺麗です。
そしてこれが一番重要なのですが耐火モルタルが
シール材になってくれるおかげで耐火キャスターの
水分も保持しやすくなり、十分時間をかけて
硬化させられるようになりました。

作業は進み開口部との取り合い部分や煙突部分にも
この方法で耐火キャスターを流し込みました。

この後6段目も積みました。ここの目地は耐火モルタルのみ。
予め計算しておいた角度でレンガを台形にカットしてるので
目地幅もほぼ一定で施工も楽々です。

あと、延3日くらいでドームのレンガ積みもできそうな感じ。
かなり寒くなってきましたし11月中に完了できればいいのですが。

ドームが完成してもまだまだ作業は続きます。

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