2013年8月23日金曜日

酵母(イースト)を変えてみたら・・・

久々に火入して石窯でピッツァを焼きましたが
ちょっと失敗してしまいました。

今までピッツァの生地作りにはsaf-pizzaという
ドライイーストを使っていましたが本場の
ナポリピッツァではビール酵母を使うそうです。

真のナポリピッツァ協会 日本支部から出版されている
真のナポリピッツァ技術教本でも真のナポリピッツァと
呼ぶにはビール酵母を使わなきゃ!とか。

ピザ屋さん始める訳じゃないんだから妥協すればいいものを
「ビール酵母にすると、きっとすごいピッツァが焼けるはず(ムフフ)
そりゃ何としても使わなきゃ」といつもの悪い癖。

実は、あるイタリア食材の通販ショップで扱われてた記憶が
あったのでそこで買えばいいやと思ってたのですが
残念ながらお店自体無くなっちゃったみたい。

他も探してみたのですが結局ナポリ直輸入のビール酵母を
扱ってる所が見つからず、出足で躓いてしまいました。

で、諦めようかと思った矢先、見つけたのが
「ホシノ新ビール酵母パン種」という製品。
「ビール酵母」ってことなんでこれで代用できるんじゃ
ないかと買ってみた訳です。

・・・さあ、このあたりから話が怪しくなってきました。

届いた製品のラベルなどを確認しましたが使い方は
特に書いてありません。
ま、教本に書かれてるのと同じビール酵母なんだし
いつも通りのレシピで作ればいいかと・・・

ということで火入れ前夜に仕込んで翌朝生地の様子を
見てみたのですが、まったく膨らんでいないような・・・

それでもこの時点では部屋の冷房がよく効いてるせいで
発酵が遅いのかもとか、発酵がゆっくりな製品なのかもと
あまり気にも留めてませんでした。

ゲストも到着し、いよいよピッツァを焼こうと
思ったのがお昼頃でした。
さすがに12時間以上経ってるしぷくぷくに発酵してるだろうと
番重を開けてみたのですが朝からまったく変化なし・・・(-_-;)

そうです、ホシノさんの製品って生種起こしの手順が
必須なのに、それをすっ飛ばしたせいで
全然発酵が足りてなかったのです(T_T)
既に石窯は上の動画の通り準備万端、お客さんもお腹を空かせて
待ってます。

やむなくその生地を使って焼いてみたのですが、案の定ピッツァは
縁が全く膨らまず、やたらモッチリした失敗作となってしまいました。

楽しみにしてくれてたお客さんにはホント申し訳ない m(_ _)m

嫁さんが後で「それでも◯プリチョーザ(某チェーン店)には
勝ってたよ」と慰めてくれたのですが、それじゃ納得行きません。
何せ目指すは真のナポリピッツァなのですから!?

この通り石窯の調子は絶好調というのにホント残念。
いつもの場所で測った温度も問題なし。

次回火入れはこの週末の予定。今度こそこのリベンジを・・・
ただ天気がなぁ・・・

2013年8月11日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り50 / 外壁

いやはや、それにしても毎日暑い〜(~_~;)

そう言えば去年もこの時期は倒れそうになりながら
作業してなぁ。。。

まさか石窯だけで1年以上かかるとは思ってなかったし、、、
ここまで来て投げ出せるか!と半分意地で暑い中ですが
作業を進めます。

さて前回は4段目のブロックを積んだ所で中断したので
その続きで天端の横筋用の溝やアンカーボルトが入っている
穴にセメントを流し込みました。
その際にアンカーボルトも垂直になるよう調整しました。
といいつつ、どう見ても垂直とは思えないのが1、2本あるような・・・
次の作業でカバーできるといいんだけど (^_^;)

天端は一旦これで養生することにして、続いての工程は
壁面の下地調整としてコンクリートブロックや目地部分を
平滑化していきます。

これをやっておかないとコテ塗りの作業で引っかかって
しまったり、目地が浮き出て仕上りがカッコ悪くなるので
丁寧にやる必要があります。

作業としては面取り加工用のダイヤモンドカップホイール
(サーフェーサーとも言う)装着したディスクグラインダーで
表面をを薄く削っていくというもの。
この作業、粉塵も激しいし小石が飛んだりもするのでゴーグルと
マスクは必須。非常にウルサイので耳栓もした方がいいです。
それから作業を終えてそのまま家に入ると怒られます...
ヽ(`Д´)ノプンプン 床がジャリジャリになるでしょ〜って。
帽子だけじゃ髪もジャリジャリになるのでタオル巻くのが
オススメ。

グラインダーの作業後はブロックの表面にもかなりの
粉塵が付いています。そのままでは塗材との接着性が
悪いのでブラッシングで大まかに落とした後、
水洗い或いは高圧洗浄機等で表面を綺麗にします。

次に表面が乾くのを待って、吸水調整材(合成高分子エマルジョン)を
水で5倍に薄めたものをローラーや刷毛を使って外壁全体に
塗布しました。
これにより次の工程でコテ塗りするポリマーセメントモルタルとの
接着性を高めます。
吸水調整材としては、ハイモルエマルジョンという製品が
ポピュラーなようですが、少し値段が安いMプライマーと
いう商品を使いました。
一応ハイモルエマルジョン同等品とのことです。

塗布後1晩乾燥させます。(天気が悪い時は雨に濡れないようシート掛け)

翌日はプレミックスモルタル(これもハイモルスーパーが有名ですが
同等品のNSゼロヨン#30という製品にしました)にMプライマーと
水を適量混ぜて作ったポリマーセメントモルタル(下地調整塗材)を
コテ塗りしました。
ブロックの目地が目立たなくなるよう注意しつつ2〜3mm程度の
厚さでなるべく平滑に塗布していきます。

この下地調整塗材の塗布は、ブロックにそのまま漆喰などの
塗材を塗りつけるとブロックの目地が浮き出てしまい
カッコ悪のでこれを防ぐことが目的です。

実はこのコテ塗りがここ最近の作業の中で一番の気がかりでした。
フェンスぎりぎりに石窯を作ったため、どう考えてもコテを使う
スペースがあまり取れない・・・。
なのできっと綺麗に仕上げられないと。

小さいコテをフェンスの隙間から突っ込んで頑張ってみましたが
案の定、フェンスより下の部分は凸凹になってしまいました。
ま、それでも何とか塗れたからヨシとするか。
後は、仕上げで誤魔化す方法を考えようと思います。

写真向かって左側は漆喰壁じゃない仕上げにするつもりなので
ブロックむき出しの箇所が残ってますが、今日の作業はこれにて終了!
ハァ〜〜暑かった、、、

2013年7月24日水曜日

ロケットストーブ付石窯作り49 / 外壁

外壁の工事が続きます。

三段目を積み終わりました。
石窯開口部のアーチに合わせてコンクリートブロックを
カットしました。
上手く積めるか、やや不安がありましたが何とか納まりました。

三段目はこの部分(アーチの上)が不安定なのでブロックは
横筋用を使い鉄筋を入れて補強しました。

コーナーのブロックは角が尖ってると安っぽい感じに
なりそうなのでグラインダーで予め少し削ってあります。


四段目を積み終えました。
ドーム天端とのクリアランスも10cm以上確保できそうなので
ブロック積みはこれで終了です。

上に蓋をしてしまって見えませんが四段目は全周グルっと
横筋を入れたので構造的にも丈夫にできたと思います。

ブロック部分にはいくつかのパーツが埋め込んで
ありますが、その説明はまたの機会に・・・

それから、いずれ屋根を付けるつもりなので
その土台を固定するためのアンカーボルトを入れておきます。
アンカーボルトを固定するためのコンクリートを流し込んでる
途中で日没となりましたので、今日の作業はここまで。

雨が降り込まないよう仮設の蓋をしてシートで覆いました。

外壁工事開始から延4日かかりました。

別の角度から。ブロックむき出しのままでは味気ないので
漆喰で仕上げるつもりですが、どっしり重厚な感じになりそうです。
まだまだ続く

2013年7月23日火曜日

ロケットストーブ付石窯作り48 / 外壁

なんせ前例らしい前例がどこにも無いので
ロケットストーブでちゃんとピザが焼けるような
温度になるのか、使ってみないと分かりません。

もし使い物にならない場合は大規模な改造や改修が
必要になりますが、それもあり得ると考え
石窯のドームが完成した今年1月以降、本体部分は
しばらくむき出しのままになっていました。

それから半年以上の間に何度か火入れして十分使えると
確信できたので、ようやく次の工程に進むことにしました。

石窯は断熱材(イソウールブランケットやライトキャスター)で
覆ってあるので、今のままでも断熱性能には問題ありません。
実際、石窯をどんなに熱してもドームの外側は
ようやく40℃を超える程度です。

なので形はこのままタイル等の装飾をして完成としても
全く問題無いですし、見た目も可愛い感じになりそうで
迷いはしましたが、石窯の上方の空間を有効に使う
(薪や道具を置いたりするスペースにしたい)ため
当初の設計通り外壁で石窯を囲うことにしました。

これが今年1月の状態です。以降半年、見た目的には
何も変わっていませんでした。

これをブロックで囲んでいきます。
差し筋アンカーを打ち込んで一段目のブロックを積みました。
コーナー部分も横筋を通してより強い構造にするため
一部のブロックにはグラインダーで切れ込みを入れました。

横筋を入れるのは2段目の方が良かったかなとか
水糸を使わなかったのでブロックが真っ直ぐじゃなかったりとか
差筋アンカーはこんなにたくさん要らないんじゃないかとか
後から見ると色々思うところはありますが
ま、細かいことには目を瞑って先に進みます。

異形鉄筋でこんなパーツを予め作ってありました。

そのパーツをセットした上で横筋を埋めるようにコンクリートを
流し込みました。

続いて2段目を積みました。
フェンス際は道路側から脚立に登って積まなければならなかったりで
作業は中々進みません。ここまでで2日かかりました。
続く

2013年6月6日木曜日

ロケットストーブ付石窯作り47 / 小物3

ロケットストーブ+石窯の使いこなしのテクニックとして
このように焚口の口径を絞ると薪の消費を抑えつつ効率的に
窯を温められるのはどうやら間違いなさそう・・・

ただこのままじゃ薪の追加が面倒だったり、吸気量を微妙に
調整するのも難しいので調整機能付の扉を作ることにしました。

まずは、例のごとく軟鋼板や帯鉄からこんなパーツを切り出して
ボール盤で穴を開け、エッジやバリはグラインダーで取り
滑らかに平滑にしました。

続いてシリコンリムーバーで油分や汚れを綺麗に拭きとってから
丁番や内掛と一緒に耐熱塗料をスプレーしました。

1日置いてよく乾燥させます。

扉の取付場所にはドリルで穴を開け、オールアンカーを
打ち込みました。
(アンカーのセンターピンは本来しっかり打ち込まなければ
いけないのですが、レンガが割れそうな気がするので
これくらいで止めました。大して力がかかることも無いので
これで十分かと)

このアンカーを取り付けた部分、元々のレンガ積みが
雑で周りのレンガとの段差がかなりありました。
そのままだと扉用の金具の取付に支障があるので
フラットになるよう耐火キャスタブルをコテ塗りしました。

こんな垂直面に薄くキャスタブルをコテ塗りするのは
中々難しいのですが、以前発見した方法で特に苦もなく
仕上げられたゾと。いわゆる自己満足ですけど。

で無事取付完了。
通気量の調整には換気部材(レジスター/住宅用800円位)を
使ってみることにしました。
これも含めて扉の材料費はしめて2,000円ほど
写真で見るとレジスターも黒く塗った方が
カッコ良くなったかもなぁ〜と思ったり・・・

ま、それは置いといて
扉は全開するとこんな感じ。火入れの時や薪を追加投入する際は
こうします。
バーントンネルには前回紹介した吸気用のパーツが入れてあります。

そうそう、そもそもナンでこんな変な構造が必要なのかって
ことなんですが、、、
前にも少し書きましたが要約すればロケットストーブを
使い込んでみて思ったことが一つ。

それはロケットストーブって火入れと巡航運転では使い方を
変えた方がいいんじゃないかってこと。

以下長文ですが

火入れの時は燃焼部を塞がない範囲で最大限の燃料を入れ
焚口は全開放し、燃焼による上昇気流を利用して
とにかくたくさんの空気(酸素)を供給するのがgood

※丁度、ウチワで七輪なんかを扇ぐのと同じような感じ。
これによってまずは燃料に確実に火を着け、同時に
燃焼部の温度を上げていく訳ですね。

ロケットストーブは着火がとても簡単なこともあり
上記は火入れから燃焼路(バーントンネル)が十分な
温度に上がるまでの30分程度で十分かと。

これに対して

巡航運転で高温を保つことだけじゃなく、燃費との
両立を考えるなら(ていうかロケットストーブ使う人で
燃費を気にしない人っていないと思いますが)
燃焼を維持するのに最低限必要な量に吸気(酸素)を
絞った方がいいんじゃないかなと。

というのも巡航運転時は火入れの時と違い燃焼部が
既に十分高温になっているので燃焼を維持するのに
さほどの酸素は必要としないと思われます。

にも関わらず巡航運転時に焚口を全開していると
大量の燃料(薪)が一気に燃焼し、これにより
ヒートライザーではより激しい上昇気流が
発生することになります。

ヒートライザーで強い上昇気流が発生すれば
当然ながら焚口から大量の外気が激しく
流入することになります。

これが必ずしもいいこととは言えないんじゃないの?と
思ったのです。

というのもこの流入する外気の温度って夏でもせいぜい
30℃、燃焼部の温度と比べれば非常に低いのです、
冬はなおさらですが。

その上で焚口を全開状態にするとこんなことに
なるんじゃないかと↓

焚口から低い温度の外気が激しく流入する。

燃焼部が冷やされる。

燃焼部の温度が下がり不完全燃焼の度合いが強くなる。

薪の持つエネルギー(カロリー)が一部無駄になるのでは?

あるいは
焚口から外気が激しく流入する。

激しい燃焼が起き、これにより大量の燃焼ガスが
発生する。

大量の燃焼ガスは一気に石窯を通過して
高い温度のまま排出されてしまう。

これも薪の持つエネルギーが無駄になるのでは?

なんてことを思った訳です。

前にも書きましたが、以前別の目的で燃焼中の焚口に
蓋をしたことがありました。

それで当然燃焼は抑えられるか、不完全燃焼状態に
なるだろうと思ったのに、逆に大きなゆったりとした炎が
石窯天井を舐めるように燃焼する状態が続いたのです。
薪も当然とは思いますが焚口を全開した場合より
長持ちしました。
ゆっくり燃焼するためか、熾も溜まることなく
綺麗に灰になっていきました。

何でそうなるのか考えるうち
このような疑問を持つきっかけになりました。

そしてそこから火入れ後、十分に燃焼部が温まったら供給する
空気の量を調整できるような仕組みにするといいかもと考えるように
なったのです。

さて、使い方の続きですが、バーントンネル内の温度が十分に
上がったらこのように蓋を閉じて吸気を絞ります。
(下の扉は開放するか、少し閉じた方がいいか使いながら
調整しようと思います。)

レジスターのツマミを捻れば微調整もできますし、それで吸気が
足らないようなら扉を半開すればいいかと。

今週末のピザパーティーで試してみようと思います。
うまく機能するか楽しみだな。
ツマミが熱くなりそうだから火傷に気を付けなきゃ。

2013年6月5日水曜日

ロケットストーブ付石窯作り46 / 小物2

これは以前ロケットストーブのバーントンネルに
仕込んだパーツ
薪をくべる所と通気用の経路を上下に区切ります。

下を通った空気(酸素)が熱せられた後に燃焼ガスと
合流するとそこで二次燃焼が起きるはず、
これによる効率(燃費)向上が狙いです。

確信が無かったのでまずはテストとして
手持ちの端材で適当に作りましたが
やっぱり耐久性は全くありませんでした。

鉄板とアングルの接合にアルミ製のリベットを
使いましたが熱で溶けてしまいました。
アルミの融点は660℃。
最も高温になってる箇所では1000℃近いはず。
そりゃ溶けるわな。
そしてリベットが外れた所は鉄板が薄いためか
反ってしまいました。
まぁこの程度なら機能的には問題無いような気もしますが
他にも鉄板で作る物があったので一緒に作り直すことに
しました。もちろん作り直すのは効果が確認できたからです(^^)

材料です。
最も高温になる燃焼部には鋳物製のロストル
(楽天で見つけました。560円)を使うことにしました。
他は3.2mm厚の軟鋼板や帯鉄でパーツを作りました。(前回のは1.6mm厚)
よく見ると開ける場所を間違えた不要な穴が幾つか・・・
毎度のことですが機能に影響の無い所なので気にしないっと^^;

パーツ同士の接合はSUS製のトラスネジに変更しました。
鉄の融点は1538℃、ステンレスは概ね1400℃以上ということで
腐食するとしても、これならしばらくは持つでしょう。

ロストルには上下方向にテーパーが付いているのでこれを利用して
固定するような構造にしました。カッチリと綺麗に納まりました。
ロストルは写真手前方向に引き出せば簡単に外れるので
掃除や交換も簡単にできます。
パーツ上面がほぼフラットにできたので薪の追加投入の際も
引っかからないと思います。

吸気口の口径を大きくするため、L型アングルは
40mm角(前回は20mm角)に変更しました。

なかなかいい感じに仕上ったように思います、メッチャ重いけど、、、

2013年6月3日月曜日

ロケットストーブ付石窯作り45 / 小物1

しばらくぶりの更新ですが、この間は石窯用の
小物を色々作っていました。

まずは
これはpizza pala/ピザパーラ(パラ?)市販品

ムラ無く焦げ目を付けるために石窯の中でピザを
回転させる道具です。
取っ手の付いた製品だとチョット良い物は¥20,000以上
¥10,000以下ではまず見つかりません。

需要があまりにも少ないから仕方無いのでしょうが
さすがにこの値段では買えないなぁと思っていた所
楽天で特価品として普段¥12,000ほどの物が、
¥8,800(税、送料込み)で売ってるのを見つけました。
しかものスーパーセール中なので
なんやかんやで10%以上のポイント付。
これならいいかと購入することにしました。

ただ当時はDIYを始めたばかりで金属の加工は難しいだろうと
思って市販品を買った訳ですが、暫く使ってみて気になる
点が出てきました。(主にサイズ面)

とは言え改めて別の製品を買う気にはなれません。

一方で実物を手にしてみると自作でも何とかなりそうな
気がしたので作ってみることにしました。
で、できたのがコチラ↓
持ち手の太さや円盤の大きさなど石窯や自分に合ったサイズに
したので使い勝手も良くなりました。
材料のSUS板やSUSパイプは全てホームセンターで購入した物です。
取っ手もホームセンターで買った丸棒(木材)を適当なサイズに
カットしてボール盤で穴を開け、研磨、塗装したので材料費は
しれてます。(穴開け加工には苦労しましたが)
総額1,500円くらいで市販品と比べると超ローコスト

市販品の方はその内ヤフオクに出品しようと思います。

2013年5月11日土曜日

Google 二段階認証プロセス

今日はいつもとは毛色の違う話題ですが。

タイトルの二段階認証プロセスとはセキュリティ強化のために
2011年から始まったGoogleの新しい認証の仕組み。
従来通りのID(gmailアドレス)+パスワードのみの
認証プロセスとどちらを使うかは利用者による選択制。

Googleが提供している色々なサービス(gmailやこのblogger,
picasa, youtubeなどなど)を本格的に使うようになってきたので
このあたりで従来の認証プロセスから変更することにしました。

これ一旦切り替えると全てのgoogleのサービスで
二段階認証プロセスによる認証を最低一度は行わなくては
なりません。しかもプラットフォーム(PC, スマホとか)ごとに。

これが結構ややこしくて手こずったので忘備録代わりにここに
残しておこうと思います。

まず、二段階認証の仕組み、必要な手続きは全てのgoogleの
サービスに対して共通ではありません。

(以下、自分の解釈なので間違ってても責任は取りませんが)

  1. 二段階認証プロセスに対応しているサービス
    1. メール、あるいは音声通話で受け取るか、スマホ用アプリで生成した二段階認証用の6桁のコード(確認コード)をgoogle ID, パスワード入力後の画面に表示される入力欄に入力することで認証が完了する。(毎回二段階認証にするか、初回のみかは設定で変更可)
      1. 上で毎回二段階認証をする設定した場合は使い捨て(1回使うと無効になる)用のコードが10個記載されたバックアップ確認コード表をgoogleのサイトで発行することができるので、これを印刷して財布等に入れておくと安心。こうしておけば海外や圏外など確認コードが取得できない状況でも、このコードを代りに入力すればサービスが利用できる。(設定はここで→)https://www.google.com/settings/security
  2. 二段階認証に対応していないサービス
    1. googleのサービスの中にはまだ二段階認証プロセスに対応していないサービスがある。これらのサービスでは上記のサイトで「アプリケーション固有のパスワード」を発行して、これを各サービスの認証画面でgoogleアカウント用のいつものパスワードの代わりにパスワード欄に入力すると認証できる。このアプリケーション固有のパスワードが必要なのは最初の一回のみなので、覚えたり保管しておく必要は無い。
と、ここまでは面倒ながらも意味を理解し、順次設定をしたのですが
上記だけではどうしても認証が完了しないサービスが・・・

前置きが長くなりましたがここからが、今回の本題です。

認証で問題が起きたのはiPhoneのメールアプリ(のgmailアカウント)
確認コード生成用のiPhoneアプリ「Authenticator」(無償)で生成した
確認コードやPCで発行手続きを行いSMSで受信した確認コードを
何度入力しても認証に失敗します。

といって、パスワードの代わりに上記2.のアプリケーション固有の
パスワードを発行し、これを入力しても「固有のパスワードの方じゃなくて
確認コードを入力しろ」とのメッセージが表示されてしまいます。

ネットで調べても該当するようなケースはヒットせず、
原因不明で途方に暮れかけましたが、一つ思いついたことがありました。

仕事柄iPhoneアプリの検証をすることがあるので結構通信量が
多くなります。
これが決められている上限を超えてしまうと、その後一定期間は
回線速度がsoftbankの規定によりかなり遅くなってしまうのです。

そこで回線使用量を抑えるため、会社ではiPhoneをWi-Fi環境で
使用するようにしています。
ただそのWi-Fi環境が一般的な無線ルーターやアクセスポイントに
接続する方法ではなく、インターネットに接続したMacの
インターネット共有機能を利用してMac経由でインターネットに
接続するという方法なのです。

もしかすると、この特殊なネット接続環境のせいかもしれないと
思い、Wi-FiをOFFにしてsoftbankの回線でもう一度試してみた所
確認コードの入力であっさり認証が完了しました。

ということで、たまたま最初に試した二段階認証プロセスに
対応しているiPhone向けのサービス(メールアプリ)で
問題が起きましたが、恐らく他のiPhone向けサービスでも
同様のことが起きると思います。

つまり、iPhoneで二段階認証プロセスの認証をする時は
インターネット共有以外の経路でネットに接続してからに
しましょうね。っていうのが、今回の結論。

認証完了してから改めてネットで調べてみましたが
やはり該当する情報は見当たらず。

ということで、今後のためにここに残しておきます。

2013年5月6日月曜日

ロケットストーブ付石窯作り44 / ピッツァとパン

前回の更新以来、色々とイベント続きで石窯作りは進展無し ^^;

一方で石窯は大活躍です。
GW中に2度、友人や遠方の家族を招いて石窯料理を振舞いました。

まずは5月3日
天気もバッチリ、気温も上がり石窯は順調に温まりました。

薪を5cm角程度に細く割ったのが良かったようで200℃に
達するまでにかかった時間は今までで最短の40分ほど。

例によって途中、料理の下ごしらえなどで30分ほど石窯から
離れたのでその分ロスしたものの、2時間でピザを焼く適温に
達しています。

ちなみにロケットストーブの上部はこんな感じで燃焼してます。
下の焚口には5cm角(長さ40cm)の薪が3本ほど入っているだけ。
これでもまだ少し煙が出てるので、完全燃焼とは言えないものの
ロケットストーブの持つポテンシャルをようやく引き出せるように
なったと思います。
と言っても先日書いたように幾つかのパーツを追加しただけで
使い方に難しいテクニックは必要ありません。
薪が熾になったら、焚口を塞がない程度の量の薪を追加するだけ。
そして最後の一押しにはロケットストーブの開口部から
薪を1本投げ入れます。
これで炎の真上に仕込んだ熱電対で測る温度が450℃→500℃以上に
一気に上昇します。(これが先日の記事に書いた小技です)

今日はその温度が530℃になった所でピザを投入。
床面の温度も300℃を超え下火も満足できるレベルになりました。
(写真はありませんが、ピザの裏側も良い感じの焦げ具合)
石窯の設計時に「ロケットストーブがちゃんと機能して、なおかつ
天井高が適切であれば、床面(下火)もきっとピザの調理に必要な
温度まで上がるはず」との予想(=願望)が実証できてとても満足です。

このあと、チキンのグリルとカンパーニュを焼いてこの日は終了。

ちなみにこの日はピザを5枚焼いて薪は1.5束しか使いませんでした。
燃費もかなり向上したという実感があります。

ロケットストーブの燃焼効率が上がっただけでなく、石窯自体が
十分乾燥して加熱性、蓄熱性が上がったのかもしれません。

続いて5月5日
ロケットストーブ付の私の石窯はホントに煙が出ません。
これは火入れをして1分後の煙突の様子です。
この時はかすかに白い煙が見えますが、この後2〜3分ほどで
ほぼ目視で煙は見えなくなります。
ちなみにこの時の焚口の様子はこんな感じ。

何よりもこの煙の少なさが住宅地の中で利用する上で
最大のメリットだと感じています。

さてこの日は途中色々用事ができて中々石窯の世話ができず
適温になるまで時間がかかってしまいました。
それでも2時間ほどで適温に達しました。

今日の料理はピザを7枚にチキンのグリル、カンパーニュ、そして
最後に鍋を放り込んでおき、翌朝には熱々のポトフができました。
使用した薪はやはり1.5束程度でした。
カンパーニュはクープもパックリ(^^)v
(チョット開きすぎ?ということは2次発酵が足らないのかも)
手前は余ったピザ生地をそのまま焼いてみたパン。
ピザ生地なので塩味が強めですが、まぁまぁ食べられます。

まだ経験不足な面は否めませんが、パン焼きに関しては石窯の
性能的に何の問題もありません。
石窯の扱いもだいぶ慣れてきました。

2013年4月3日水曜日

ロケットストーブ付石窯作り43 / チューニング結果

日曜は前回紹介した石窯用のパーツや道具の使い勝手や
効果を確認するためPizzaを焼いてみました。

石窯内の温度推移です
10:50頃火入れを開始、12:00以降の1時間ほどは料理の
下ごしらえなどのため何度も石窯から離れてしまって
温度が停滞してますが、これまで200℃に達するのに2時間ほどを
要していたのが今回は1時間かからずに超えています。
曇りで分かりづらいですが火入れから5分も待たずに煙突からの煙は
ほぼ無色透明になりました。

また、ピザを焼き始めた14:00過ぎにはヒートライザー上部で
500℃、焼床で300℃を超えました。
火入れから20分ほどは杉の細い角材を燃料としているので
温度は一気に上昇しています。
その後は10cm角以上の太っとい広葉樹の薪(なので燃えにくい)に
切り替えたので温度上昇も緩やかになり500℃ほどで頭打ちに
なりました。(400℃を超えたところから500℃に上げる際には
ちょっと小技を使いましたが。小枝じゃなくて。。)
細い薪を混ぜて使えば更に高温にすることもできるだろうと
思ってます。

薪の量は、いつも3束(1束=約10kg)ほどを使用して
いましたが今回は2束以下で済みました。
(それでも普通のピッツェリアで使用する薪の量が
1日営業して4〜5束ってことなので燃費は悪いと思います。
ただ屋内に設置され、毎日火入れするピッツェリアの窯と
違って、毎回冷えきった所から温めないといけないので
仕方ないかなと思ってます)

今回薪は少しずつ追加するようにしました。
(1度に投入するのは10cm角の薪1本。これが燃え尽き
ほぼ熾になってから次の薪を投入する感じ)
これまでなら、このような投入方法だと石窯内は200℃
くらいで頭打ちになっていたはずなので燃焼効率や
蓄熱のスピードもかなり向上したようです。

熾は順に燃え尽きて白い灰になりますので
溜まって煙道を塞ぐようなこともありませんでした。
最後は真っ白な灰がごく僅かに残りましたが100ccにも
満たない程度でした。

ということでまだ考えていることはありますが、
まずは今回のチューニングに一定の効果があって
良かったです。

パーラも使い勝手は良さそうです。

ただ、まだ使い慣れていないのと今回の生地が
発酵させ過ぎだったりで5枚焼いたのにどれも及第点は
あげられない出来でした(T_T)
これは生地が破れました。写真はありませんが更にもう1枚
破れました。

これは狙って作った訳じゃないのに何故か♡型に・・・^^;

これも形が良くないし・・・

これはクワトロフォルマッジ。形は一番まともながら、火を落とし
かけてから投入したので焼きが甘いなぁ。

ま、どれも腕のせいなので経験あるのみです。


これは今回のPizzaの縁(コルニチョーネ)の断面
焼き色は薄いですがオーブンレンジで焼いた時のと比べると
膨らんでそれなりに空洞ができました。
理想とするコルニチョーネにはまだまだ達していませんが
ここまでできるのも石窯ならでは (^^)v
目指すは表面がパリッじゃなくサクッ、中はモッチリじゃなくフンワリ
これもまだまだ探求が必要だな

ちなみに材料はナポリピッツァの規定を守って小麦粉、イースト、
塩、水のみです。粉はCaputo Pizzeria


カンパーニュも焼きました。
前日仕込まなかったのに、急に焼こうということになり
捏ねからトータル3時間程で焼成するレシピを選びましたがまずまずの
出来でした。
クープが均等に割れていないのはきっと俺のクープナイフの
使い方が下手なせいです・・・ハイ。
味は前回の方が良かったかな。

2013年4月2日火曜日

ロケットストーブ付石窯作り42 / 石窯のチューニング

先日からボチボチと作っていた石窯用のパーツとか
道具の紹介をば。

まずは石窯開口部の中ぶた

続いて、これはバーントンネルを上下に分ける仕切り板
このようにバーントンネルの下に置いて空気の取り入れ口にします。
穴の空いてる方がトンネルの奥になるように設置。

更にこれは断熱材の残材です。
これを蓋代わりにして焚口を絞るのに使いました。
こんな感じで焚口に立てかけて隙間を狭くしたり、広くしたりして
燃焼状態がどうなるか試したのです。
ハッキリと効果があったので、いずれ調整窓付のちゃんとした蓋を
作ろうと思っています。

この3つのパーツの狙いをまとめてみました。

燃焼には可燃物+酸素+高温の3要素が必要ということは
(一応理系なので)理解してるつもりでしたが、これまで
あまり意識したことがありませんでした。
ところが石窯に組み込んだロケットストーブで
何度か火入れを行ううち、
「ロケットストーブって何も考えずとりあえず
乾いた薪を突っ込めば激しく燃えるし温度も上がるけど
この3要素の調整/バランス次第でもっと少ない燃料でも
同じように石窯の温度上げられるんじゃ?」という気が
してきたんです。

適当に作って適当に使ってスゴイ性能が出るなら
その方がいいのですが、どうもロケットストーブの性能は
チューニングと使いこなしで、まだまだ上がるんじゃないかと
思ったわけです。

そのキッカケになったのは、ある寒くて風が強い日の
ことでした。
正面からの冷たい風を少し遮った方がいいかなと
焚口を板で塞いだところ、急にゴーゴーという
激しい燃焼音とともに石窯の中に大きな火柱が上がったのです。
そしてその時石窯内の温度は一気に上昇しました。

大量の燃料と空気(酸素)を供給することで燃焼が
激しくなるとすれば、焚口を絞ることで逆に火の勢いは
落ちるはずです。
そうはならず激しく燃焼したのは何故なんだろうと
考えたのです。

で大量の燃料と空気を供給することで3要素のうち
2要素を満たすことになる一方で、一気に流れ込んだ
大量の冷たい空気は燃焼している箇所を通過する際の
流速も早いため大して温度が上がらないまま
通過してしまうんじゃないか、
そして低い温度の空気(酸素)を可燃ガスにぶつけても
一部の成分(リグニンなど)はあまり燃焼できないんじゃないか、
と思ったのです。

加えて勢い良く入ってきた空気はヒートライザーで
強い上昇気流となり、熱膨張と併せて更に勢い良く
燃焼ガスとして煙突から出ていってしまうのだろうと
思います。

つまり現状では薪の持つエネルギーを十分取り出せて
いないだけでなく十分に利用もできていないのだろうと
思いました。

ということでできる限り高温の燃焼ガスを発生させること
(=完全燃焼に近づける)、そしてこのガスをなるべく長い時間
石窯内に滞留させようと考え、この3つのパーツに辿り着きました。

3つのパーツのそれぞれの役割と狙いはこうです。
  • 石窯開口部の中ぶた
    • 火入れ後石窯が適温になるまでの間、開口部の口径を絞る(かつ開口部を低くする)ことで高熱の燃焼ガスをできるだけ石窯全体に行き渡らせ、特に床面への蓄熱を促すことができるのでは、と考えました。
    • ちなみに中ぶたの開口部面積はロケットストーブのヒートライザーの断面積と同じにしました。(約160平方センチ)
  • バーントンネルを上下に分ける仕切り板
    • バーントンネル内に設置して、このパーツ上で薪を燃やします。
    • これによって、仕切りの下を通る空気を熱し、その熱した空気をヒートライザーで燃焼ガスにぶつけることでより激しい燃焼を促せるのではと考えました。
  • 焚口の断面積を絞るための調整窓付の蓋(今回は耐熱板の残材を使用)
    • 燃焼に必要最小限の酸素(空気)を取り入れるようにしてゆっくりと燃焼部の下を通し、十分高い温度になってからヒートライザーで可燃ガスにぶつけることでより激しい燃焼を促せるのではと考えました。
    • 焚口が狭い方がいいなら最初からそのように作ればいいのでは?と思ったりしましたが、火入れ直後は大きく開けていた方が早く火が大きくなります。それに同じ開口部の断面積でも薪の量によっては激しく燃えたり燻ったりしますので面積は調整出来る必要があるようです。
考えた仮説が正しく、その上これらのパーツが理屈通り機能すれば
より少ない燃料で石窯を温めるたり温度をキープすることが
できるはずです。
それから石窯が適温に達するまでの時間も短縮できるだろうと
思います。

さて最後にこれは燃焼と関係ありませんがPizza投入用のパーラ(パラ)
購入すると1万円近くするものなのですが、馬鹿らしいので
自作しちゃいました。

ステンレス製のピールでは粉を振っても生地がくっついて
しまうのでやむなくこれまでクッキングシートを使って
いましたが、木製のパーラにすることで直接焼床に
生地を投入できるようになりました。

材料はホームセンターで購入した杉板と杉の棒です。
費用はそれぞれ数百円なので合計1000円ちょっと。
以下、工程です。

まずは杉板を適当な形に切り抜きます。

続いてビスケットジョイナーという工具を使ってこのような
溝を掘りました。

この溝に木工用ボンドを流し込みビスケット(下)をはめて
杉板と棒を接合してハタガネで固定し乾燥させます。

更にグラインダーでパーラの先端ほど薄くなるよう荒く削り、
オービタルサンダーに#180のペーパーを付けて研磨
更に#400のペーパーで仕上げの研磨して
最後に持ち手部分だけオイル仕上げとしました。

ついでにパン投入用のパーラも作りました。

長くなったのでこれらの用品の使用結果はまた改めて。