2010年9月26日日曜日

ダイニングテーブル探しの巻

今使っているダイニングテーブルはY!オクで昔手に入れました。
Bo Conceptというブランドの突板(チーク)/クリア塗装のもの。
デザインは割りと気に入ってますが幅が140cmと新居にはやや小さいため、嫁さんを何とか説得し新居用にダイニングテーブルを購入することにしました。
方向性はナチュラル&スタイリッシュみたいな感じで。
予算は20万くらいまでに抑えたいな。

ACTUSやmoda en casa、六アイの大丸インテリア館、家具の富士などのインテリアショップを回りましたが中々予算や好みにピッタリ合うものが見つかりません。
そう言えば三宮のmoda en casaは閉店しちゃったみたいですね。
店内併設のmother moon cafeの雰囲気が好きだったんだけど、それも無くなっちゃったのかな?
さてこちらは家具の富士さんにあったテーブル。店員さんが何かと説明してくれる中、存在感抜群で目に止まりました。天板のサイズが指定できたり、樹種も2、3種から選択できるなど、半オーダーメイドで製作してもらえるらしい。
鉄製の猫足がアンティーク風で良い感じ。
(ナチュラル&スタイリッシュと全然方向性違うのは置いといて・・・)
ただ予算をかなりオーバーするので、冷静に考えようと店員さんの営業トークを振り切り店を出ました。親切に写真も撮らせてもらったのに申し訳ないけど。

帰りがてら嫁さんも「あの猫足かわいいよね〜、家の中の階段の手摺をアイアンにしたらテーブルと雰囲気バッチリ合うね〜」といたくお気に入りの様子。

予算が合わないので候補になりませんが、テーブルを選ぶ際の基準にしようということに。


という感じで最初はデザイン重視だったのですが
その後ショップ巡りをしている間にどんどん好みが変化していくことに。

突板のテーブルは見た目カッコ良くても傷や凹みに弱く
使えば使うほど劣化していくのが嫌だなぁと思うようになったのです。

使ってるテーブルが実際そうなので分かるのですが、最初は汚れも簡単に落とせるんですが突板の層まで届くような傷ができるとどうにもなりません。

そして下地のMDFはかなり柔らかい素材なので、チョット何かを当てただけで簡単に凹みます。テーブルクロスをしないで直に使うとあっという間に上面がボコボコに・・・
だからといってデザイン重視で買ったテーブルをクロスで隠しちゃうのは本末転倒のような気もしますし。

ということで見に行くのもデザイナーズ家具的なお店から無垢材を主に扱われているお店に変わっていきました。
行ってみたのは枚方のda BOSCOさんや神戸HDC内の風樹の塔工房さん、川西のHANAREさんなど。
以外にも実家に帰る際のルート付近にある家具工房などを探しては見に行ったりしましたね。
これはda BOSCOさんで見かけたモンキーポッド一枚板の天板です。
「この〜木、何の木、気になる木〜・・」の木だそうな。
輪切りでこれだけの大きさって他の樹種では中々見かけません。
さすが南洋材は迫力あります。
耳の部分が白く、芯材の部分との境目がパキっと分かれていること、濃くて独特の大きな木目が特徴です。
すぐテーブルとして使えるように、乾燥、プレナー、研磨、塗装済の完成品です。
脚は別途作ってもらうか、既成のパーツ(鉄製、ステンレス製、木製の何れかで、デザインも数種あり)から選択できます。価格に脚パーツは含まれてません。
脚は種類にもよりますが、高級材など特殊な物でなければ3〜5万程度のようです。
脚だけでも手頃なテーブルなら買えちゃう価格ですが、この頃になると「ま、そんなものかな」と費用に対する感覚も随分変化してしまいました。

いいかもと思ったのですが、天板の価格のみで既に予算オーバー・・・。
高級そうなウォールナットやケヤキの大きな天板になると50万とか70万とかになり、とても手が出ません。
そもそも20万という予算で無垢板のテーブルを探すことに無理があるのかもしれません。

ところで、無垢板のテーブルには色んな選択肢があります。
  • 木の種類
    • 洋風だと、ブラックウォールナット、タモ、ウェンジ、ブビンガ、モンキーポッドなど。和風ならケヤキとか栃とか
  • 塗装方法
    • 無塗装、ウレタンクリア塗装、蜜蝋仕上げ、オイル塗装など
  • 脚の形状、素材
    • 無垢のテーブルの場合は天板と同じ樹種や鉄、ステンレスなどの金属で特注するのが一般的らしい
  • 天板の加工
    • 巨大な丸太をスライスした製材時そのままの形の物(樹皮は剥いで研磨はしてある)や、製材後長方形や円形などにカットしたもの、何枚かの無垢の板材を繋いで(業界用語では2枚の板を繋いだ物を2枚接ぎ「はぎ」、3枚なら3枚接ぎなどと言うそうな)天板のサイズにした物など
    • ちなみに価格の手頃な接ぎ物で作ったテーブルを中心に扱ってるインテリアショップなどでは「一枚板はよく乾燥したものじゃないと反ったり、割れたりするけど見た目で乾燥度なんて分からないから素人に判断は難しいよ」と言われ、一枚板を主に扱う銘木屋さんでは「接いだテーブルは技術がちゃんとしてない所で買うと何年かして隙間ができたり、酷いと割れるよ」と言われたりします。ま、どちらもいわゆる営業トークだな。
  • 厚さ、大きさ
    • 基本的には大きいほど、厚みがあるほど値段も高くなります。
      • 中には厚みが10cmなんてのもあったりしますがここまで厚いと肘掛けのある椅子が下に入らないことがありますので逆に人気がありません。
      • 6.5cm〜7cmくらいの厚さが見た目の重厚さと使い勝手のバランスが良いとのことです。
      • 無垢板の場合、幅が一定ではありません。特に重視したいのは一番細くなっている箇所で、これが70cm以下になると向かい合わせで座った時に食器を置くスペースが十分取れないので使い勝手が悪いと思います。
      • ただ一枚板の場合は70cmを超えると値段もぐんと上がります。予算が厳しい場合は樹種を変えるか、2枚接ぎにするといいかも。
    • 同じ大きさなら2枚接ぎ、3枚接ぎの物より一枚板の方が値段も高いです。
    • 同じ樹種の一枚板でも木目や杢(もく)と言われる模様が綺麗で、なおかつ割れや節目の無い物ほど高い。
    • 但し継ぎ目や割れ目があっても千切と言われるパーツで補強、加工すればオシャレになりますし、節も生き節なら強度も問題無い上、デザイン上のアクセントにもなると思います。無垢の良さは十分持っているので、後は好みと予算の問題かと。
  • 乾燥度
    • 選択肢ではないですが、分厚く堅い樹種ほど、乾燥に時間がかかるそうです。(1年や2年じゃなくて何年も)
    • 自然乾燥は最小限にして、機械で乾燥される所もあります。機械で乾燥すると木の持つエネルギーが失われるからダメ・・・なんて怪しいことを主張されるショップもあるようですが、個人的には自然乾燥との違いは無いと思います。むしろ何年かけて乾燥したのか分からない材よりは含水率◯%に乾燥済って管理されてる材の方が安心なような。
    • 十分に乾燥されていない物は使用している間に反ったり、割れたりすることがあるそうです。
そんな予備知識を詰め込んだ上で更にネットで情報収集していると、無垢板を専門に扱われている銘木店が車で行ける範囲でも何軒か見つかりました。

迷路に迷い込んでいるような気がしつつも、まず伺ったのは守口市のフィオレフジイさん。
お店というより倉庫のような雰囲気・・・。建物の前にスペースはあるのですが、車を停めていいのかどうかも分かりません。
とりあえず「すいませ〜ん」と言いながら中に入るのですが、人気(にんきじゃなくて、ひとけですww)がありません。
ただ中には色々な樹種の1枚板が値札付きで並べてありますので、これがお店なのだろうと理解し、勝手に見させてもらいます。
上の写真は店内の商品中でもお手頃な方なのですが、それでも値札見ると「やっぱり予算オーバーやん・・・」
となる所ですが、ここにはネットで下調べ済のスペシャルなサービスがあるんです。
なんと毎日朝から2人目の注文までは、価格が値札の半額になるという驚きのお値引き!
そんな毎日何枚も売れないだろうから、実質いつも半額なんじゃ?とか、もし3人目以降になったら注文翌日にすれば?なんて誰でも分かるカラクリが( ̄ー ̄)ニヤリ

ちなみに左は乾燥中でまだ完成品では無いブビンガの輪切り(直径約2mってすごくないですか?)、右は表面の研磨とオイル塗装も済ませたサペリという南洋材の完成品です。
高級材の花梨のような赤みがかって綺麗な杢が出ています。
ちなみに銘木店では「これは杢が素晴らしいですね〜」なんて言うと「おッ!コイツなかなか分かってるな」と対応もグッと良くなったりします。
話が逸れましたがサペリが気に入りました。大きさも理想的かも。
テーブルの脚は別途費用がかかりますが、半額なら何とか射程圏内です。
ただ自宅の床材を花梨にしたので、色が近すぎて逆に合わないかも。

とんでもない価格の高級品は別としてこの店で私が最も気になったのは下記の品
高級材のブラックウォールナットです。
床材でもこの木は人気が高く値段もしますが、これだけの一枚板のテーブルの完成品は今まで見た店なら60〜80万はしてたと思いますが、半額なら24万。
この天板は完成品なので後は脚の代金がかかりますが、それでも激安と思います。

安さの要因は写真右の方に見えるように天板に穴が開いていることと、写真左の部分に割れがありそれを補修した材であること、それ以外にもこのお店が持っている特殊な加工技術でコストを抑えているからなのでしょう。(高周波プレナーとのことですが、詳しくはGoogle先生に聞いてください)

暫く商品を拝見していると、どこかからか店長さんが登場しました。
そこで予算や好み、自宅の竣工まで時間があることなどを伝えると、倉庫に山積みになっている店頭に出していない板材の中から希望に合いそうな物をリフトで引っ張り出して見せていただきました。ここは短期間の自然乾燥の後、機械乾燥で仕上げるので半年程度待てばこれらの未完成の板材も納品可能になるみたいです。

「価格の1割を予約金として預けてくれたら、何年でも取置できるよ」とご提案いただきましたが、まだ他のお店にも行ってみたいと思ってましたので、検討しますと答えて店を後にしました。

帰り際、ブラックウォールナットをどう思ったか嫁さんに聞いてみましたが、どうも気に入らないようです。
「予算オーバー、大きすぎる、穴が嫌!」
穴の所もデザイン的に面白いやん。とか、穴から顔出したりして遊べるぞ。とか言ってみますがアホかの一言です。
穴の所まで切ってもらえば大丈夫、カットは無料だし。などと真面目に訴えましたが、説得は不調に終わりました・・・

その数日後、このブラックウォールナットは買い手が決まったようで「売約済み」になりました。

そうそう、銘木ってそんなに次から次へと新しい商品が入荷する訳ではありません。
何せ、製材してから何年も乾燥させないと商品にならないので。
最終的に購入するまで1年位は幾つかのお店のサイトを眺めてましたが、1店舗当り年間に追加される商品は10に満たないかもしれません。
コレは!という商品を手に入れ損なうと、中々それに近い物って見つからないことが後々になって分かりました。ビビっ(古ッ!)と来た時が買い時なのかもしれません。

まあ売れてしまった物は諦めるしかありませんので、今日の所はここまでとして、引き続き情報収集にあたることにしました。

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