それぞれ幅と高さを少しずつ変えてあります。
手前 幅470mm×高さ240mm
中央 幅470mm×高さ260mm
※中央部分の上には煙突へと繋がる穴が空いています。
一番奥 幅440mm×高さ240mm
これに対して蓋のサイズは 幅460mm×高さ250mmで作りました。
これは次のような使い方をしたくて考えた構成と構造です。
石窯の加熱時は、蓋を写真のように手前のアーチに密着させる
ことにより石窯開口部をほぼ塞ぐことができます。
このようにセットすると煙突に繋がる穴が蓋より奥になるので
ロケットストーブからの燃焼ガスを煙突から排気することができます。
これにより
- 石窯開口部から熱や煙が漏れにくいので燃費や作業性が向上する
- 石窯開口部正面から強い風が吹いても燃焼が妨げられない
密閉性もある程度確保できますし、蓋が手前に落下することも
ありません。
写真のように蓋を押し込み一番奥のアーチに密着させると
今度は煙突に繋がる穴は石窯の外になります。
加えて、石窯内部にあるヒートライザー開口部の蓋も閉じることに
より石窯ドーム部分をほぼ密閉することができます。
これにより火を落としてからの温度低下を最小限に抑えられると
考えました。
火を落としてパンを焼いたり煮込み料理を作る場合に
このようにします。
更に。
この蓋を中央部分で前後させることにより煙突への
排気量を調整できるかなと思っています。
これとロケットストーブの燃料投入口の口径を絞り吸気量を
調整することで、火力も調整できるかもと考えています。
意図通りに機能するか試してみないと分かりませんが。
開口部の構造と組み合わせることで蓋にダンパー的な機能も
兼ねさせようと考えたからなのでした。
煙突内ダンパー+観音開きの扉と比較して密閉性は
多少劣るかもしれませんが構造もシンプルでコストも
抑えられたように思います。
材料費は¥8,000以内でした。
耐熱ガラスが送料含めて¥3,500もしたのが痛かったです。
石窯内部の熱が伝わらないよう取っ手部分を留めるリベットは
鉄板の間に挟んだ断熱材を貫通させないようにしたのですが
それでも燃焼開始から3時間ほどで取っ手のフラットバーや
ビスが結構熱くなりました。
素手で持てないほどではありませんが。
どうも断熱材として使ったセルストーン(耐熱ボード)の
熱伝導率が意外と高かったようです。
この点だけは想定外でしたが、それ以外は使い勝手も特に
問題無さそうです。
さて、先週土曜には色々な料理をしてみました。
ピザはもちろんのこと、火を落としてからも焼きリンゴ、
パン、1晩かけてポトフも作りました。
どれも上出来でしたが写真を撮り忘れました・・・ ^^;
一方ロガーで天井部分の温度は計ってありました。
断熱材で覆ってから初めての計測になりましたが、
火を落としてから14時間を経過しても100℃以上を保っています。
パンを焼くのに適した温度帯も2時間程度は確保できそうです。
(前回測定では1時間程度)
逆に350℃を超すまでにかかった時間は前回よりも長く3時間以上
かかってしまいました。
途中石窯から離れていたせいもありますが、主な原因は今回使用した
薪のせいだと思います。(薪専門店から購入した広葉樹の薪です。)
乾燥済みとのことなのですが、太さが10cm角ほどとかなり太いため
一気に燃焼してくれません。
ロケットストーブの開口部は15cm角ほどなので、2本同時投入も
難しく、どうしても燃焼がゆっくりになってしまったようです。
乾燥薪なので硬くて大変かもしれませんが、次回の火入れでは
この薪を1/4程度に割って使ってみようと思います。
加えて、石窯内にもっと燃焼ガスが滞留するような工夫も
考えようと思います。
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