2014年11月20日木曜日

小径の工事/その7(小型コンクリートミキサーの使い方)

コンクリートミキサーを使ってみました。

手に入れたミキサーのマニュアルをネットで見つけて
よく読んだんですが、コンクリートやモルタルの作り方は
何も掲載されてません。そんなもんなんですかね。

ネットで検索してもそれらしい情報がどうも見つかりません。

一番知りたいのは材料の投入順なんですが
検索してもヒットする件数が僅かで、しかも人によって
書いてることがバラバラ。
それと、ポットを傾ける角度とかも良く分かりません。

仕方無いので、まずは手練りと同じ順でやってみました。
(そう書いてた人もいたので)

このミキサー、一回で作れる量が最大1切(1才)ってことなので
その量で試しました。(1切とは1辺1尺つまりおよそ30cmの
立方体の容積のことなので、0.027㎥)
  1. 電源ONにして分量の砂を投入
  2. 分量のセメントを投入し1分ほど回転させる
  3. 分量の8割位の水を投入し1分ほど回転させる
  4. 分量の砂利を投入し1分ほど回転させる
  5. 様子を見ながら水分調整し数分回転させる
最悪でした・・・
3.の所で砂とセメントがダマになってポットの
底や側面に貼り付いてしまい、全然混ざりません。

砂利を入れたら混ざるのかなと思って4.に進んでみると
混ざらないだけでなく、砂利やら砂やらポットから
ダァ〜〜ッと溢れてきました。
どうにでもなれと5.で残りの水を入れても
一向に混ざる様子はありません。

回転を止めてポットに貼り付いたセメントや砂を
木の棒でこそげ落としては回転させることを
何度も繰り返してようやくまともなコンクリートに
なりましたが、こんなに手間がかかるなら手練りの方が
よっぽどマシです。

機械の性能がイマイチなのか?とか、やや不安に
なってきました。

一旦作業を中断して、ネットで検索キーワードを
変えつつ再度調べてみました。
やはり、ズバリな解決策は見つかりませんでしたが
どうやらミキサーの容量(大きさ)やパワーによって
同じ手順でも上手くいったりいかなかったりみたいな
情報が・・・。

そういえば、以前ホタテ漆喰やセンプラムなどの
塗り壁材を使う作業の際、職人さんからダマになりやすい
材料は水を張ったトロ舟に後から材料を入れるといいよって
教えられて実際綺麗に混ぜられたことを思い出しました。

一方でミキサーでのコンクリート作りは
ネットで調べても砂から入れろとか
砂利から入れろとかって意見が多数派っぽい。

水から入れるって意見はかなりの少数派
(見つかった記事はたった2件)でした。

で、自分なりに考えて順番を変えてみました。
投入量も一旦すべての材料を半分にしてみました。
  1. 分量の8割くらいの水を投入して電源ON
  2. 分量のセメントを投入し1分ほど回転させる
  3. 分量の砂利を投入し1分ほど回転させる
  4. ポットは回転させたまま分量の砂を(スコップで徐々に)投入
  5. 様子を見ながら水分調整し数分回転させる
お!今度はバッチリ!いい出来です。
水を先に入れるって、超少数意見だったので
ちょっと驚きです。

ここからは推測ですが、3切とかの容量が
大きいミキサーやパワーのあるミキサーを使えば
順番テキトーでも混ざるんじゃないかなと。

だから、順序に対して疑問に思う人がそもそも少ないとか
どうやっても上手くいくから意見も割れると。

その後、上の順番のまま一回に投入する量を
増やし、最終的には1切分を1回で作ってみましたが
問題ありませんでした。
ポットの角度は、材料がこぼれない範囲で下に向けるほど
よく混ざることも分かりました。
ま、これは考えてみれば当たり前なんですけど。

順番については見つかった2件の記事のうち、
一方には2.のセメントを4.の砂の後に投入するとあり
もう一方には4.の砂の後に3.の砂利を投入すると
ありましたが、これは試してません。

コンクリートは今回の順番で上手くいったので
書いた順序でヨシとして、今後モルタルを作る時には砂利を
使わないので、砂とセメントのどちらを先に
入れたらいいか試してみたいと思います。

ちなみに私がやった通りの順で混ぜるって記事は
どんなに探しても見つかりませんでした。

ここまでセオリーみたいなものが
見当たらない作業は今回が初めてです。
どなたか、詳しい方がいたら意見を聞いてみたいな。

さて、ミキサーの話はこれくらいにして、作った
コンクリートを転圧した砕石の上に打設していきます。
以前作ったトンボで表面を叩きコテで均していきます。
雨のことを考えて水平じゃなくて家側から擁壁側に向けて
少し傾斜させてます。

ワイヤーメッシュはかぶり厚を確保するため、写真の
ようなスペーサー(サイコロ)をかまして、少し浮かせてあります。
このサイコロ、良く出来てて置く向きによってかぶり厚を
3cm、4cm、5cmから選択できるようになってます。
打設厚が5cm程度なので、最小の3cmになるよう置きました。

あとは、メッシュを敷いて結束してサイコロ入れて
コンクリート練って打設してという作業を
延々繰り返していくのみ!

土日のそれぞれ昼前に作業を始め打設できた面積は
延べ4.5㎡ほど。

先に書いた通りミキサーが使いこなせるようになるまで
かなり手こずったり、途中で材料が足らなくなって
買いに走ったりで相当時間をロスしたことを考えれば
ちゃんと準備して朝から作業を始められれば、あと2日あれば
打設完了できそうです。思ったより順調かも。

ミキサーの威力、期待以上です!良かった良かった。

2014年11月19日水曜日

小径の工事/その6(生コンの費用の検討)

追加した砕石の転圧が完了したので、続いての作業は
土間コン(土間打ち)です。

まずはワイヤーメッシュを小径の形に合わせて
敷いていきます。
これ実は2年前に購入したものの小径の工事の中断で
やむなく長期保管してたんです。

雨に濡れないよう軒下に置いてたのですが
それでも錆びてしまいました。
錆は表面だけなので一応強度は大丈夫みたい。

セメントが強アルカリなので多少の錆はコンクリートに
埋まってしまえば還元反応で鉄に戻るし問題無いとは
思うんですが。
メッシュと接しているコンクリートが少しは
中性化するでしょうが気にしなくていい範囲かと。

続いて生コンの話。
最初は建材屋さんにお願いするつもりでした。

ホントは強度的に10cm厚くらいで打設したい
ところですが前回の記事の通り、そんなに厚くすると
縁取りのレンガから思いっきり乱形石が飛び出して
しまうので、5cm程度が限界っぽい。

ということで、前回計算した庭の面積(17.3㎡)に
5cm厚で打設すると生コンの必要量は
0.05×17.3=0.865㎥

業者さんに頼む場合、0.25㎥単位なので0.75㎥で
頼んで、足らない場合は手練りで追加ということに
なります。

手練り分は置いといて、注文する分の料金を
試算してみました。

普通コンクリート1㎥単価が関西地区の相場で
18,000〜20,000円(税抜)とのこと。
18,000円として
18,000×0.75=13,500円

これ以外に注文量が少ないことと、家の前の道路が
狭いため大型車が使えない可能性があるので
オプション料金がかかりそうです。

1㎥以下の少量注文の場合、空積料金として3,000円追加
大型生コン車が入れない場合、小型車配達で2,000円追加

以上で計18,500円。(もしかするとオプション料金は
両方ではなくどちらか一方だけかかるのかもしれません)
ま、このくらいなら・・・

と思いましたが、まだ続きがありまして。
ウチの場合、打設する場所は道路から2mほど
上がった所でしかも生コン車の駐車スペースからも
10mほど離れています。

途中階段があるのでネコ(一輪車)は使えず
バケツで運ぶしかありません。

これだけの量を休む間もなく一人で
運んだら間違いなく腰がやられますし
そもそも、そんな時間、生コン車が待って
くれないんじゃないかな。

じゃ他に手は無いのかって言うとポンプ車を
レンタルするって方法があります。
これなら離れてようが、高い場所だろうが
まったく問題ありません。

ただポンプ車はレンタル料金が1日4万円也!!
実質10分ほどで作業が終わったとしても
1日分の費用がかかるそうな。
生コン代と手練り分0.1㎥の材料費を加えると
6万オーバー!
それぞれの費用の意味合いは理解できるのですが
ちょっと高すぎやしませんかと・・・。

更に生コン車、不測の事態で当日キャンセルなど
しようものなら、キャンセル料はナ、ナント20万円也!
これも意味は理解できます。一旦混合してしまった
生コンは利用されなければ処分に非常にコストのかかる
産業廃棄物ってことかと。

可能性は低いと思いますが不測の事態が無いとも
言えないのでちょっとリスクが大きいなぁと。

そこで、あまりやりたく無くてこれまで
検討してませんでしたが、全部手練りする場合の
費用を考えてみました。

まずは材料をざっと洗い出します。
1㎥のの生コンを作るのに必要な材料は
下記の通り。
(扱いやすくてDIYにおすすめな呼び強度18/スランプ15の
普通コンクリートの配合が、とある生コン会社さんの
サイトに載ってました)
セメント:252kg
砂:860kg
砂利:1032kg
(水:160L)
比重も別のサイトに載ってました。
(真比重じゃなくて隙間の空気含んだ比重です)
セメント1.5/砂1.7/砂利(5号砕石)1.65

てーことは体積ベースで言うとだいたい
セメント1:砂3:砂利3.7(大雑把に4と考えていいかと)

セメント1:砂3:砂利4って、いつも自分で
作ってて扱いやすくて強度的にも問題無い
いい感じの配合だと思います。
細かく言うと使う砂利の大きさや、
天候、骨材に含まれてる水分によって
多少調整が必要になりますけど、その辺りは
経験と勘ってヤツで。

この配合で0.865㎥作るには

セメント25kg@400円
252×0.865÷25kg≒9袋
9×400=3600円

砂18kg@200円
860×0.865÷18kg≒41袋
41×200=8200円

砂利18kg@200円
1032×0.865÷18kg≒50袋
50×200=10,000円

なお砂や砂利はいつもの建材屋さんからなら
もっと安く買えるんですが、ヘタすると
作業に1ヶ月以上かかりそうで、その間駐車場を
専有することや雨に濡れないようカバーを掛けたり
しなきゃいけないなど面倒なことが多そうなので
今回はホームセンターで袋詰めを買うことにしました。

以上合計21,800円

自分の時給は幾らなのかっていうDIYにおける
永遠の難問?は置いとくとして概ね1/3の費用で
済むってこと。


それかな・・・。やりたくないんですけど・・・

一番の問題はこれだけの量の生コンを今までのように
撹拌ドリルでホントに作るのか?ってこと。
練クワで練るより随分楽になりましたが
砂利1袋分を1回あたりの量の目安とすると
50回分あの作業の繰り返し。

無理でしょ、っていうか絶対イヤ!

じゃーどうするの?ってぇと
まずはいつもお世話になってるドラえもんのポケット
(別名ヤフオクとも言う)で、ポチッとな。
数日後・・・


ジャジャ~ン!コンクリートミキサー到着!
落札代金は送料手数料込み20,600円也・・・
中古ですが程度は良さそうです。

小径の土間コン作りだけじゃなく、まだモルタル
作らなきゃいけない作業が幾つか残ってるので
きっと活躍してくれるはず!
それにヤフオクでの需要はとっても高いみたいなので
壊さず綺麗に使って最後要らなくなれば、
ほぼ落札代金と同額で売れると思います。
(↑誰かへの言い訳っぽいな)

ヨッシャ、ともかくこれで準備は整いました。
一人で土間コン打設頑張ってみます!

2014年11月18日火曜日

小径の工事/その5(画像から面積を算出するには)

小径の工事/その4を書いたのが2年前のGWでした。
気にはなっていたのですが石窯作りにかかりきりで
2年半その時のままでこちらの工事は止まっていました。

その石窯作りもようやく完成が近づきました。
屋根を作らなくてはなりませんが、今のままでも
とりあえずは雨露はしのげるようになっています。

一方で小径の工事ではコンクリートを打設する
手順があります。
工事の際、コンクリートが硬化するまでに
凍結すると完全に強度が失われてしまいますので
厳冬期を避けて作業をしたいのです。

真冬でも天候さえ良ければ、石窯の屋根の工事は
可能なので、こちらの工事を先にすることにしました。

さて2年半も放置したことで、せっかく転圧した
砕石(クラッシャーラン)は、雨などで細かい粒が沈み
大粒の石が浮いてしまっています。

ここは普段、普通に歩行していたせいか、自然になのか
前回の転圧後より全体的に少し沈みこんだように見えます。
踏み締められてそうなったのなら、むしろ良かったとも
言えるんですが。

ただ、このまま再転圧すると今より更にレベルが下がり
土間コン打ちの際により多くのコンクリートが必要になります。
となると費用も手間も大きくなるので、少し砕石を追加しようと
思います。

砕石は建材屋さんに必要な㎥(立米)数を注文します。
量は厚み×打設面積で計算します。
石と石の間の空間も含んでいるので転圧で
目減りしますが、ホンの少しの追加なので
誤差の範囲と考えていいかと。

追加分の厚みは5cm(0.05m)程度かな。
一方、小径の形が不規則なので簡単に面積が
計算できません。

そこで画像から面積を算出することができる
画像解析ツールを使ってみました。

まずはグラフィックソフト(何でもいいですが
私はIllustratorを使用)で、小径部分の1/100
(実際の1mが1cm)のモノクロ図形を作成します。
加えて同じファイル内の余白に1cm四方の正方形を
描いておきます。
できた図形がこちら。(黒い変な形の図形部分が小径の形。
真ん中の四角が1cm四方の正方形です)
画像解析ソフトはImageJを使用しました。
手順はこちら

  1. Wandツールで小径の図を選択
  2. AnalyzeメニューからMeasureで計測(resultsウィンドウに計測結果が表示されます)
  3. 続いて同じくWandツールで四角を選択
  4. 同じくAnalyze/Measureで計測
  5. resultsに表示された2.のAreaの数値÷4.のAreaの数値を算出
5.が小径の面積(㎡)ということになります。
結果、17.3㎡と出ました。
ということで砕石の必要量は0.05×17.3=0.865㎥
5cmだとちょっと厚すぎるように思いますし
注文も0.25㎥単位ということもあり、0.75㎥で
お願いしました。で、届いたのがこちら。
クラッシャーランは1㎥あたり1.75tほどあるそうなので
0.75㎥だと1,300kg程度はあるんです。
また、バケツに詰めては階段を登ってひたすら庭まで
運ぶという鬼のような作業を一人でやらなくちゃなりません^^;
ま、半日かけてやりましたけど・・・あ〜腰が痛い・・・

続いて
前回転圧用のタンパーは自作したものを使いました。
こちら↓

軽いのと形が悪いのとで、しんどい割にイマイチ綺麗に
整地できなかったこともあり、今回は市販のタンパーを
使いました。
楽天で4千円くらいしましたが使い勝手はとても良かったです。
要らなくなっても、これなら売れそうですし。
ただ、この作業後は手の平や指があちこち打撲状態に
なりました。それと箸を持ったり字を書こうとすると
プルプル震えてしまい難儀しました。

ちなみに建機のレンタル屋さんで転圧機(ランマー)を
借りることも考えました。
費用は1日で5千円程度からみたいですが、1日で借りて
返すのは無理っぽいし、重量も50kg以上あるので
車で運ぶのも階段の昇り降りも大変そうです。
しかも私の庭には幅が40cm程度しかない箇所があったり
形が不規則なので、結局一部は手作業でやるしかなく
選択肢から外しました。
そうそう、ランマーも長く使い続けると振動障害(振動病)って
症状が出たりするらしいですね。
たった2日の作業でしたが、私の症状も
それに近いのかもしれません。

転圧後がこちら。

しっかり転圧したつもりなんですが砕石は予定よりも厚みが
出てしまいました。
この上にコンクリートを打設し更に乱形石をモルタルで
貼っていくのですがコンクリート+モルタル+乱形石で
最低でも10cmくらいの厚みになります。
なのに縁取りのレンガから砕石まで5〜7cmほどしか
ありません。

計算間違いでもしたのかと、検算してみたのですが
おかしい所は見当たりません。

で、思いついたのは建材屋さんが少しサービスして
くれたのかなと・・・。
(それか若干多目に納品するのが業界的に一般的なのかも)

ということで計画では面一にするつもりでしたが
縁のレンガより乱形石が上に出てしまいそうです。

水はけのことを考えれば逆になるよりはマシか・・・
ってことでこのまま作業を進めることにします。