今日は調理室(焼床)で直接火を熾してみました。
ロケットストーブとの燃費や使い勝手の違いを比べようと
思ったからです。
割りとすんなり燃え始めました。
ところが・・・
開口部近くで火を熾してから徐々に奥に薪をくべていくように
したのに、ロケットストーブと比べると温度が上がるペースが
遅い・・・
例によって天井付近の温度の推移のグラフです
火入れから2時間ほどかかって、ようやく220℃まで
上昇したものの、そこから中々温度が上がりません。
ちなみに床に埋め込んである熱電対で計った温度は40℃程度。
調理開始には温度が低すぎる・・・
この写真は丁度その頃の様子。
太い薪を追加した直後なのでで盛大に煙ってます。
火が弱いように見えるかもしれませんが、
この直前には天井まで炎が上がっていました。
なので燃焼状態としては問題無かったはずなんだけど。
もっと大量に薪を追加すれば、温度も一気に上がったのかも。
ただ火入れ開始からモウモウと煙が出続けてたから
ご近所迷惑になりそうでこれ以上ペースを上げる
気になれず。
同じく2時間経過した頃の煙突の状態。
写真より実際の方がもっと激しい感じでした。
これまで出たことが無かった木酢液も煙突から結構な量が
滴り落ちてきました。
石窯関連のサイトで「石窯って煙が出ませんか?」との
疑問に対して「焚き始めは煙が出ますが、石窯が温まれば
少なくなります」との回答を見かけます。
その通りなのだろうし、構造によっても時間に差はあると
思うのだけど、特性を考えると十分に温まる(煤切れ)まで
どんな石窯でも最低1〜2時間はかかるんじゃないかな。
ウチの石窯の場合は下手すると3時間近く煙を出し続けることに
なりそうだし、これじゃ気楽に使うことができません。
今回はデータ収集のため最後まで使わないつもりだったけど
これ以上時間がかかると料理のスケジュール(パン生地の
発酵とか)が狂ってしまうので11:30頃に焼床の熾火を
下に落としてロケットストーブに切り替えました。
ということで13:30頃からようやく調理スタート!
まずは高温で焼くピザから。
今日の生地は2枚分しか用意しなかったので
薪も節約したくていつもほど温度は上げずに
焼いてみました。
1枚目はサラミ、ベーコン、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームのピザ
いつもに比べると少しコルニチョーネ(縁)の部分の膨らみが
弱いようです。
それでも、電気オーブンで焼くのとは雲泥の違い。十分美味い。
2枚目は残念ながら失敗
石窯の中で生地に穴を開けてしまい、そこから漏れたソースや
チーズが床にへばり付いて形はグチャグチャに・・・。
床の温度が低かったせいにしたい所ですが、実際は腕のせいだろな。
ま、今日は家族だけなのでこれも経験と笑ってごまかした訳です。
続いて安い肉でローストビーフを焼き・・・これは上手にできた!
更にカンパーニュを
3種類焼いてみました。
(プレーン、ナッツ&ラズベリー、ドライフルーツミックス)
今回はサフのイースト(赤)を使ってみました。(先日は白神こだま酵母)
一次発酵は上手くいったようだったのに結局あまり
嵩は出ず、クープも開かず。
味は白神こだま酵母の方が上と思いました。
少し甘みがあって食感もしっとりしていたように思います。
嵩が低くクープも開かない点についてですが
後日パンの専門書を手に入れて読んでみた所
色々思いあたる点がありました。
中でも成型に一番問題があるような気がします。
やっぱりパンは難しいなぁと改めて思いましたが
ともかく研究あるのみです。
石窯作りもそうですが、私のモットーは「できるまでやる!」
なので!
続いて鳥一羽を丸ごと鍋に放り込み翌朝まで放置して
できたのがいわゆるサムゲタン。
石窯はコトコト煮る料理にはホント最適です。
これもとっても美味でした。
さて今日は1窯式の燃焼テストとしては中途半端な結果に
なりました。
それでも住宅地で利用するという点で石窯と
ロケットストーブの組合せに大きなメリットがあると
確認できたことは収穫でした。
ロケットストーブで燃焼させても火入れから
10〜30分ほど(薪の状態による)は白い煙が出ます。
ただ、それ以降は少々新しい薪を足しても、ほぼ排気は
無色透明の状態で燃焼させることができるのです。
1室式も薪の種類や乾燥度、くべ方などを工夫することで
改善できるのかもしれませんが、ロケットストーブなら
何も考えなくても簡単に火を熾せて、しかも煙が少ないのですから
それに越したことはないと思いました。
(ちなみに私が使っている薪は、専門の薪屋さんから購入した
乾燥済み広葉樹/含水率15%以下の物です)
この点だけでもロケットストーブを組み込んだのは
正解だったと思いました。
さて今週末にはまたピザパーティーを予定しています。
そろそろ暖かくなりますし、石窯の断熱壁や屋根
そしてガーデンシンクの製作に取り掛かりたいのですが
しばらくは友人知人を招いての宴会が続くので
当面は料理関連の記事が続くことになりそうです。
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