2012年8月18日土曜日

ロケットストーブ付石窯作り6/ヒートライザー

ヒートライザーをオーナメント用のレンガに戻して再度燃焼実験です。
あいにく昨日、今日と天気が悪く薪が湿っています。
レンガも少ししっとりしてる気が・・・
条件悪いし、果たしてどんな結果が出るやら。


濡れたレンガは水蒸気爆発の危険もあるそうなので結構怖いです。
なので恐る恐る少し離れて様子を見てました。

新聞紙も湿ってしまい、焚付に3枚必要でした。
いつもより火の回りが遅く最初は煙も多かったです。

そして、今日もある程度火が回るのを待って、上の開口部から
薪を数個投入しました。
(5cm角20cm程度の角材3本ほど)

すると、なんという事でしょう〜

凄い勢いで火柱が上がります。熱くて手をかざすこともできません!

温度を測ると700℃を超えました!

超えてないやん!って?

いや、間違いなく超えたんですけど、熱電対が↓こんなことに
なって慌てて開口部から外した後に写真撮ったもんで・・・
(持ってた指も熱かった、、)
それにしてもロケットストーブの威力に改めて驚きました。

まだ温度は上げられそうな雰囲気ですが、小雨が降ってきたので
またもや中途半端に終了です。
ただ、これ以上温度を上げる必要も無さそうなので、
後は頭の中を整理してヒートライザーの形状を決めようと思います。

少し気になることがあるとすれば、燃焼した空気の速度というか
熱風の速度が凄いこと。ホントにゴォーーーーッッという音が
するほどです。

そのせいで熱が石窯内で滞留しないで一気に外に出ていって
しまいそうな気もします。
それでもガンガン焚けばいいのでしょうが
それだと、燃料の節約というロケットストーブの魅力が
無くなっちゃうような。
ま、これも焼き床や天井の温度のコントロールと合わせて
作りながら方法を考えていこうと思います。

話変わって焚口について。
焚口が上向きのJ型ではなく横向きのL型にするつもりです。
暖房用のロケットマスヒーターでは燃料補給の頻度を抑えるため
じわじわ燃焼させるのに適したJ型が採用されるのだと思いますが
石窯の場合は高火力が必要なので、燃料を一気に燃焼させられる
L型の方が適していると思うからです。

話戻して、湿ってるレンガを余りに高温に熱したせいでしょう、
ヒートライザー用のレンガは、いくつかヒビが入っちゃいました・・・
ま、断熱材でくるむので気にしないっと。

さあ、温度には一応目処がついたので、最終案を決めて今週末から
製作再開するかな。

ハァ〜今日でやっと、ブログが現実の時間に追いついた・・・

2012年8月17日金曜日

ロケットストーブ付石窯作り5/ヒートライザー

日本ロケットストーブ普及協会さんが出されている
ROCKET STOVES(TO HEAT COB BUILDINGS)という
マニュアル本があります。
先日これを取り寄せ眺めていて気になったことがありました。
要約すると
「バーントンネルの断面積は他のすべての箇所(と同じか)より
狭くしなければならない」
ということになるかと思うのですが、先日の仮組みでは
ヒートライザーの方が狭いのです。
そこで、ヒートライザーの断面積とバーントンネルをほぼ
同じ面積になるよう、ヒートライザーも並型のレンガで
組んでみました。


隙間だらけですが、これでロケットストーブ内はほぼすべて
同じ口径になりました。




今回も焚付は新聞紙1枚だけで、あっという間に火が回りました。
暫く様子を見てましたが、この日、屋外はハンパない暑さで
薪を焚口からチマチマ追加してられなくなって、ヒートライザーの
上から放り込んじゃいました。

すると、一気に温度は上昇し500℃を軽く超えたのです。


こりゃ凄い!何だ先日の実験結果は?単に薪が足らなかっただけ?

暑さに負けて、今回またもや中途半端で終わってしまいましたが、
薪の投入量としてもヒートライザーの温まり具合としても
まだまだ余裕があるので、これなら釜の内部の温度もかなり
上げられると確信しましたよ。

ただ、ヒートライザーを今回の並型レンガで組むか、先日の
オーナメント用レンガを割ったものにするかはまだ迷い中・・・

オーナメント用の方は、
せっかく接合部まで作ったんだし・・
内部の角が丸いのも空気抵抗が小さくて良さそうだし・・
少し口径が絞られてるのも(本に書かれてるセオリーには
逆らっちゃってますが)煙突効果以外に、ベンチュリー効果的な
もので、より燃焼の促進や引きの強さにつながるような気も
するし・・・
施工も並型レンガに比べれば楽チンだし・・・

やっぱ、もう一回試そかな・・・

2012年8月3日金曜日

ロケットストーブ付石窯作り4/ヒートライザー

石窯に組み込むロケットストーブ部分の製作に取り掛かりました。

これはアンティークレンガのふじた屋さんからおまけで
頂いたちょっと変わった形の耐火レンガ
面白い形とは思うのですが、ドコに使うか考えあぐねていました。
センス無くって...

このアンティークレンガ、オーナメント(飾り)用として販売されて
いるものなのですが、その形状から現役の時は高温の気体を通す用途で
使われていたのだろうと思われます。

ということは、もしかするとロケットストーブのヒートライザーに
ピッタリかも・・・
まずはディスクグラインダーで溝を付け
チゼルとハンマーで半分に割っちゃいました。
(ふじた屋さん、お洒落な使い方できなくてゴメン・・・)

ということでバーントンネル部分は並型のレンガ、
ヒートライザー部に割ったオーナメント用レンガを使ってみました。
レンガを並べただけで接着はしていません。
あちこち隙間も開いています。

そうそう、バーントンネルとヒートライザーの接合部を滑らかに
繋ぐためのパーツを作りました。
スタイロフォームを削って作った接合部の型を型枠用コンパネに置いて、
剥離剤(シリコンスプレー)をたっぷり吹きつけてから
耐火キャスタブル(アサヒキャスター)を流し込みます。
型から外した直後の写真を撮り忘れたので、後日撮り直しました。
(なのでススが付いてます)
これでヒートライザーまで滑らかに繋がるかなと。

キャスタブルは丸1日で完全に固まりましたが、よく乾燥させるため
1週間ほど待ち、燃焼実験(大げさ)をしてみました。
流石にロケットストーブです。
焚付は新聞紙1枚を丸めただけですが、簡単に薪が燃え始めました。
薪は自宅建築時に出た端材(杉などの針葉樹)です。
10分位経ってからヒートライザー天端の温度を熱電対で測ったところ、
230℃ほどでした。
ただ、この燃焼実験はかけた時間や薪の量が不十分で、もっと良い結果を
出せることが後日分かりました。これについてはまたの機会に。