2013年8月23日金曜日

酵母(イースト)を変えてみたら・・・

久々に火入して石窯でピッツァを焼きましたが
ちょっと失敗してしまいました。

今までピッツァの生地作りにはsaf-pizzaという
ドライイーストを使っていましたが本場の
ナポリピッツァではビール酵母を使うそうです。

真のナポリピッツァ協会 日本支部から出版されている
真のナポリピッツァ技術教本でも真のナポリピッツァと
呼ぶにはビール酵母を使わなきゃ!とか。

ピザ屋さん始める訳じゃないんだから妥協すればいいものを
「ビール酵母にすると、きっとすごいピッツァが焼けるはず(ムフフ)
そりゃ何としても使わなきゃ」といつもの悪い癖。

実は、あるイタリア食材の通販ショップで扱われてた記憶が
あったのでそこで買えばいいやと思ってたのですが
残念ながらお店自体無くなっちゃったみたい。

他も探してみたのですが結局ナポリ直輸入のビール酵母を
扱ってる所が見つからず、出足で躓いてしまいました。

で、諦めようかと思った矢先、見つけたのが
「ホシノ新ビール酵母パン種」という製品。
「ビール酵母」ってことなんでこれで代用できるんじゃ
ないかと買ってみた訳です。

・・・さあ、このあたりから話が怪しくなってきました。

届いた製品のラベルなどを確認しましたが使い方は
特に書いてありません。
ま、教本に書かれてるのと同じビール酵母なんだし
いつも通りのレシピで作ればいいかと・・・

ということで火入れ前夜に仕込んで翌朝生地の様子を
見てみたのですが、まったく膨らんでいないような・・・

それでもこの時点では部屋の冷房がよく効いてるせいで
発酵が遅いのかもとか、発酵がゆっくりな製品なのかもと
あまり気にも留めてませんでした。

ゲストも到着し、いよいよピッツァを焼こうと
思ったのがお昼頃でした。
さすがに12時間以上経ってるしぷくぷくに発酵してるだろうと
番重を開けてみたのですが朝からまったく変化なし・・・(-_-;)

そうです、ホシノさんの製品って生種起こしの手順が
必須なのに、それをすっ飛ばしたせいで
全然発酵が足りてなかったのです(T_T)
既に石窯は上の動画の通り準備万端、お客さんもお腹を空かせて
待ってます。

やむなくその生地を使って焼いてみたのですが、案の定ピッツァは
縁が全く膨らまず、やたらモッチリした失敗作となってしまいました。

楽しみにしてくれてたお客さんにはホント申し訳ない m(_ _)m

嫁さんが後で「それでも◯プリチョーザ(某チェーン店)には
勝ってたよ」と慰めてくれたのですが、それじゃ納得行きません。
何せ目指すは真のナポリピッツァなのですから!?

この通り石窯の調子は絶好調というのにホント残念。
いつもの場所で測った温度も問題なし。

次回火入れはこの週末の予定。今度こそこのリベンジを・・・
ただ天気がなぁ・・・

2013年8月11日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り50 / 外壁

いやはや、それにしても毎日暑い〜(~_~;)

そう言えば去年もこの時期は倒れそうになりながら
作業してなぁ。。。

まさか石窯だけで1年以上かかるとは思ってなかったし、、、
ここまで来て投げ出せるか!と半分意地で暑い中ですが
作業を進めます。

さて前回は4段目のブロックを積んだ所で中断したので
その続きで天端の横筋用の溝やアンカーボルトが入っている
穴にセメントを流し込みました。
その際にアンカーボルトも垂直になるよう調整しました。
といいつつ、どう見ても垂直とは思えないのが1、2本あるような・・・
次の作業でカバーできるといいんだけど (^_^;)

天端は一旦これで養生することにして、続いての工程は
壁面の下地調整としてコンクリートブロックや目地部分を
平滑化していきます。

これをやっておかないとコテ塗りの作業で引っかかって
しまったり、目地が浮き出て仕上りがカッコ悪くなるので
丁寧にやる必要があります。

作業としては面取り加工用のダイヤモンドカップホイール
(サーフェーサーとも言う)装着したディスクグラインダーで
表面をを薄く削っていくというもの。
この作業、粉塵も激しいし小石が飛んだりもするのでゴーグルと
マスクは必須。非常にウルサイので耳栓もした方がいいです。
それから作業を終えてそのまま家に入ると怒られます...
ヽ(`Д´)ノプンプン 床がジャリジャリになるでしょ〜って。
帽子だけじゃ髪もジャリジャリになるのでタオル巻くのが
オススメ。

グラインダーの作業後はブロックの表面にもかなりの
粉塵が付いています。そのままでは塗材との接着性が
悪いのでブラッシングで大まかに落とした後、
水洗い或いは高圧洗浄機等で表面を綺麗にします。

次に表面が乾くのを待って、吸水調整材(合成高分子エマルジョン)を
水で5倍に薄めたものをローラーや刷毛を使って外壁全体に
塗布しました。
これにより次の工程でコテ塗りするポリマーセメントモルタルとの
接着性を高めます。
吸水調整材としては、ハイモルエマルジョンという製品が
ポピュラーなようですが、少し値段が安いMプライマーと
いう商品を使いました。
一応ハイモルエマルジョン同等品とのことです。

塗布後1晩乾燥させます。(天気が悪い時は雨に濡れないようシート掛け)

翌日はプレミックスモルタル(これもハイモルスーパーが有名ですが
同等品のNSゼロヨン#30という製品にしました)にMプライマーと
水を適量混ぜて作ったポリマーセメントモルタル(下地調整塗材)を
コテ塗りしました。
ブロックの目地が目立たなくなるよう注意しつつ2〜3mm程度の
厚さでなるべく平滑に塗布していきます。

この下地調整塗材の塗布は、ブロックにそのまま漆喰などの
塗材を塗りつけるとブロックの目地が浮き出てしまい
カッコ悪のでこれを防ぐことが目的です。

実はこのコテ塗りがここ最近の作業の中で一番の気がかりでした。
フェンスぎりぎりに石窯を作ったため、どう考えてもコテを使う
スペースがあまり取れない・・・。
なのできっと綺麗に仕上げられないと。

小さいコテをフェンスの隙間から突っ込んで頑張ってみましたが
案の定、フェンスより下の部分は凸凹になってしまいました。
ま、それでも何とか塗れたからヨシとするか。
後は、仕上げで誤魔化す方法を考えようと思います。

写真向かって左側は漆喰壁じゃない仕上げにするつもりなので
ブロックむき出しの箇所が残ってますが、今日の作業はこれにて終了!
ハァ〜〜暑かった、、、