2013年1月6日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り35 / ドームの断熱

1回目の火入れで火を落として数時間経ちドーム外側の表面が
50℃程度に下がってからブルーシートを被せたのですが
ドームから出た水蒸気がハンパ無く、10分ほどでシートと
石窯の表面がびしょ濡れになりました。
(それに気付いてすぐシートは外しましたが。)
そこで2回目の火入れの後も1晩シートを被せず放置しました。
徐々に石窯本体から水分を抜くため、このような工程が
必要と以前読んだ本に書いてあったことを忘れていました。

これでかなり乾燥も進んだようなので今日は断熱材を
施工することにしました。
その前に・・・
最初の火入れで入ったヒビを耐火パテで補修してみたのですが

2回目の火入れでまたヒビが開いてしまいました。
ヒビは高熱になると開き、冷えると閉じるようで
耐火パテではその変化に追随できないみたいです。

パテでの補修は諦めて少し本格的に補修することにしました。
まずはライトキャスターのままだと接着性が悪いので、
ヒビの入った箇所に耐熱スプレーを吹き付けます。

次に加熱と冷却によるヒビの幅の変化に追随できるよう断熱材を
少し挟んで耐熱性のあるアルミテープを貼りました。


これでヒビの入った箇所からの熱漏れが少なくなるといいのですが。

下処理を済ませたので本題の断熱施工です。
まず遮熱効果を期待してドーム全体にアルミホイルを巻きました。
これの効果のほどは分かりません。ただ私が一番参考にしている
海外の石窯がこのように施工されていました。
普通のアルミホイルなので費用も僅かですし作業も簡単なので
ダメ元で真似させてもらうことにしました。

この上に断熱材を被せました。
断熱材はホンマ製作所製のセラミックファイバー25mm厚と
イソウールブランケット6mm厚を使い分けています。

最初にイソウールブランケット6mm厚を割りと手頃な価格で
入手しましたが「この薄さでは少々心許ないな」と思ってました。

これより分厚い製品もあったのですが値段が高くて手が出なかったのです。
ちなみにその価格はと言うと、、
600mm×1200mm×25mm 1枚で1.7万円とか(なんぼなんでも高すぎ)
600mm×1200mm×50mm 5枚で3.8万円とか(そんなに要らんし)

ところがある日、煙突のことを調べていた所
煙突を壁に通すためのメガネ板に充填する断熱材として
ホンマ製作所の製品を見つけました。
使用限界温度は1100℃とのことなので全く問題なさそうです。
価格は600mm×900mm×25mm 1枚あたり1,900円ほど。

これならと購入してみたところ、厚さは違いますが感触的に
イソウールと同様の製品と見て間違いなさそうです。

ということで2回の火入れで天井部分の温度がより高くなることが
分かっていますので分厚い方を天井に使うことにしました。
そしてサイド部分は6mm厚のイソウールを2枚重ねにしました。

そう言えばこれらの製品、施工の際に気になることがありました。
なるべくマスクとゴーグルをして作業していたのですが
それでも作業が終わった頃になると咳がしばらく
止まりませんでした。寒さのせいかとも思いましたが
今日は気温もさほど低くありませんでしたし、
肌が露出していた所がチクチクしますので、おそらくは
これらの製品の繊維が原因じゃないかと思います。

石綿は使っていないとのことですが、グラスファイバーなどと
同様に施工時はしっかり防護した方が良さそうです。

さて話を戻して、断熱材の上にはメタルラスを被せました。
後日この上に余っているライトキャスターないしモルタルを
コテ塗りしようと思います。

そうそう、先日埋め込んでおいたスチールラックの
アングルなんですが、こんな使い方をしました。
本来の用途とは違いますが羽子板ボルトをリベットで
フラットバー(平鋼/帯鉄)の両端に固定したパーツを作り
これを石窯に巻きつけてからアングルの穴に通して
ナットをガッチリ締め込みました。

ドーム形状は上からの力には強いのですが
ほとんど接着力の無い耐火モルタルを介して
床に乗ってるだけなので例えば地震のような
横方向の力がかかるとズレたり、最悪床のレンガから
落ちて崩れたりすることが無いとは言えません。

これを防ぐにはドームの最下端をしっかり固定する
必要があります。
そう考えて調べている中で見つけた海外の石窯の記事が
大変参考になりました。(コレです↓)
それにしても流石はプロの仕事、構造的にも
素晴らしいですが、加工精度や最終的に隠れてしまう所でも
はみ出したモルタルは綺麗に拭き取ってあり
見る度美しいと感心してしまいます。それに比べて・・・

さて、今日はここ最近に無いほど天気も穏やかでした。
日も長くなりましたので随分作業も進みました。

来週は実家から母が遊びに来るので天気が良ければ石窯料理を
振る舞えたらと思っています。

2013年1月3日木曜日

ロケットストーブ付石窯作り34 / Pizza焼きテスト

今日はお昼のPizza Lunchを目指して朝から火入れ開始です。

12時には適温に達しました。
ロケットストーブの開口部の真上(ドーム天井)の温度は500℃超。

ロケットストーブ開口部から一番遠い床の下に埋め込んだ熱電対で
計った温度は250℃。床表面の温度はこれより更に20℃程高くなります。

が、何かと用事が入って家族が揃いません。
仕方ないのでこのまま1時間ほど燃焼を続けました。
その間、温度は上記以上には上がりませんでした。
つまり、この石窯の現時点の性能の限界が上記の温度と
いうことになります。

13時を回ってようやく全員揃いました。
さあ、いよいよPizza焼きスタートです。
肝心のモッツァレラを買い忘れたのでカマンベールで代用して
マルゲリータもどきを作ります。

生地がピザピールにくっつかないようクッキングシートを
間に挟んで石窯に投入します。
慣れたら打ち粉をして直接乗せようと思ってます。

焼いてます。あと2枚くらいは同時に焼けるスペースがありますが
今日は初めてなので1枚ずつ慎重に。

写真で確認すると少し焼きが甘かったかも。

石窯投入から2分は経ってないと思います。

お皿に乗せて、完成です!

食べてみた感想は、というと
オーブンレンジで焼くいつものピザもそれなりに
美味しいのですが、全く次元が違います。
生地のレシピはいつもと同じなのに。

これまで色々なピッツェリアを食べ歩いてきて自分なりの
ランキングがありますが、その中に割り込めるほど!

焼き加減や生地など、まだ改善の余地は沢山ありますが、
初めてにしてはかなりの出来栄え。長い作業を思い出しつつ、
まずまず思い通りのPizzaが焼けたことにホッとしました。

他に焼いたPizzaです。形がイビツだったり、焼き加減もバラバラ。
釜の中で動かそうとして失敗し折れてしまったりもしましたが、
味はどれも美味かった!

今日は他に何も用意しなかったので、料理はこれでオシマイです。

今後はPizzaの後にパンを焼いたり煮込み料理を作ったりする
つもりです。
そのため時間の推移で石窯の温度がどのように変化するかを
知りたくて今日の朝からの温度変化をデータロガーで計ってありました。
これは石窯ドームの天井(ロケットストーブ開口部の対角あたり)に
仕込んだ熱電対での計測結果です。

グラフを見ると色々分かることがあります。

まず炎が直接当たらない場所ということでロケットストーブ開口部の
真上に対して100℃程度は低い温度になるようです。

石窯から離れて薪をくべなかった11時過ぎと12時過ぎ、
ピザを焼くために何度か蓋を開けた13時台に温度が
下がっています。

今日は昼でも2℃ぐらいまでしか外気温も上がらず、
かなりの強さの冷たい風が石窯開口部正面から吹き付けて
いましたが、ピザを焼いた後でも蓋を閉じて
少し薪をくべれば温度もすぐ回復しているようです。

外気温が高い時の温度変化も今後は確認してみたいと
思います。

そして、ロケットストーブ開口部に蓋をして加熱を
ストップした14時頃からなだらかに温度は下がっています。
それでも4時間半を経過した18時半頃で130℃弱と
煮込み料理などには十分な温度を保っています。
この時点で石窯外側の温度は60℃位ありますので
断熱、保温を徹底すれば更に長時間に渡って調理可能と
考えられます。ちなみに何度も計った訳ではありませんが
石窯外側は70℃ほどが一番高い時の温度でした。

さて石窯内部に話を戻して、パンを焼くのに適温と
考えられる190℃〜230℃をキープしていた時間は
15時頃〜16時頃までの1時間程度のようです。
実際に焼く時には蓋を開けたり閉めたりするので
温度も下がるでしょうが、それでも2〜3回は焼成できるでしょう。

追い焚きすれば上記の温度をキープすることも
容易とは思いますが、お店をする訳ではないので
これだけ料理できれば十分な気がします。

なお今日使用した薪の量は下記の通り。
ホームセンターで購入した広葉樹の薪2束(およそ13kg)
針葉樹の建設材料の端材(たぶん5kgほど)

今日は最初からガンガン薪をくべましたが
温度の上がり方を見ると最初は抑えめにした方が
効率(燃費)がいいかもしれません。

この辺りも今後の課題かな。

さてまだ工事は続きますし、ロケットストーブを
使わず石窯本体で燃やした場合と薪の使用量に
どの程度の差が出るのかなど試したいことも沢山あります。
燃料の薪もホームセンターのは値段が高い上に乾燥度や
出自もよく分かりません(しかも1束あたりの重ささえ
表示されてないのです)
なので、しっかり乾燥した広葉樹の薪をどこかから
確保しなければなりません。やることは山盛りです。

友人、知人に親類一同からの催促もありますし
寒い日が続きますが頑張って作業して
暖かくなる頃には大勢招いて石窯の
お披露目ができるといいなと思います。

遅ればせながら、今年も「気分次第で」はありますが
ブログの更新も頑張っていきますので、時々覗いて
やってくださいね。

2013年1月2日水曜日

ロケットストーブ付石窯作り33 / 燃焼テスト

石窯開口部の蓋もできて、ほぼ石窯として必要な装備は
完成したので火を入れてみることにしました。

いつものように新聞紙1/2枚と木っ端を詰めて点火します。

30分程で勢い良く燃え始めました。

蓋の窓から見える火柱



燃え始めだけは煙が出ますが数分でこのように煙突からの排気も
ほぼ透明になりました。


そして点火から2時間ほどかけてロケットストーブの開口部の真上の
天井部分は500℃を超えました。

更にこの時の床(の目地部分)の温度は220℃

赤外線式の非接触温度計で計った床の温度は250℃を少し
超える程度でした。

まだ断熱は不十分ですがロケットストーブだけを使った燃焼で、
Pizzaを焼くために目標としていた温度は何とかクリアできそうです。

ところで、温度を上げたことにより石窯にはあちこちヒビが
入りました。

こうなると予想はしていましたし大きな問題ではありませんが、
断熱材の施工の前に修復しようと思います。

次はいよいよテストでピザを焼いてみようと思います。
オーブンレンジで焼けるようなピザではなくて、
目指すは本格ナポリPizzaなのです!
温度管理も生地も手際も全て揃えなければいけませんので
ハードルはかなり高いと思います。さてどうなることやら。

2012年12月31日月曜日

ロケットストーブ付石窯作り32 / 蓋

12月はさすがにイベント続きでブログの更新が
できないだけでなく、石窯作りもあまり進みませんでした。
年末の休みを利用して唯一進んだのが石窯の蓋作りです。

蓋の主な材料は下記の通り
(ホームセンターで購入)
300mm×600mmの軟鋼板(2.3mm厚と1.6mm厚の2種)
25mm×2000mm×3mmのフラットバー(平鋼/帯鉄)

(通販で購入)
耐火ボード(セルストーン10mm厚)
耐熱ガラス(ネオセラム)

(その他)
取っ手用の木っ端(自宅のフローリング材/カリンの余り)
材料同士の接合用のブラインドリベットとブラインドナット
耐熱スプレー、耐火パテ、ビスなど

耐火ボードを軟鋼板でサンドイッチする構造とします。

以下製作の工程です。

まずは2.3mm厚の軟鋼板をジグソーでカットします。
こちらは窯の内側に使用します。
直接炎に熱せられるので腐食等に長く耐えられるよう
厚い鋼板を使います。
木材と比べると時間を要しますが、ジグソーで
こんな厚い鉄板が切れるなんて、知った時は驚きました。

そうそう写真では、ジグソーにプラスティックのカバーを
付けてカットしてますが、後で見たらカバーに鉄の切り屑が
食い込んでしまってました。簡単には取れそうにありません(泣)
鉄を切る時はカバーは外しましょう。
(カバーは傷が付きやすい柔らかい素材、例えばアクリル板とかを
切る際に使うべきで、鉄板を切る時に使うなんてもっての外だった
みたいです)

続いてリベット用の穴を開けます。
鉄板と耐火ボードの固定には基本的にリベットを使いますが
覗き窓の蓋の所だけガラスの交換などができるよう
ブラインドナットを使います。

続いてフラットバーにこちらも結合用の穴を開けてから
曲げました。計画通りの場所と角度に曲げるのに苦労しました。
万力とハンマーで何とか形を整えました。
これが取っ手になります。

薄い方の鋼板もカットします。これに上で作った取っ手を
リベットで取り付けました。

耐熱ボードもジグソーでカットし、必要な箇所に穴を開けます。

耐熱ガラスはかなり高額なのですが、実験器具の交換部品として
比較的安く販売されている製品を見つけました。
サイズは幅150mm×高さ150mm×厚さ4mmで価格は送料コミで
3,500円ほど。
このガラス代だけで材料費の半分近くを占めることは
悩ましいのですが、蓋を開けずに石窯の中を覗けるという
魅力は捨て切れませんでした。(しかし、実際に
使ってみると、すぐ煤けてしまうことと床で直接薪を
燃やさないので窯の中が暗く、あまり役に立ちませんでした)

できれば大きさ的に半分程度のガラスが良かったのですが
サイズ指定可能な店でそのようなオーダーをすると
上記の倍以上の価格になりますので手が出ません。

そこで難しいことは承知の上で、上記の製品を購入し
自分でカットしてみることにしました、、
(カットにはガラスカッターを使います)

結果は例によって玉砕・・・_| ̄|○
真っ直ぐカットできず斜めに割れてしまいました。

それでも何とかごまかせば使えそうです。
少しでも断熱効果があるかなと割った2枚の間に
耐火パテを挟んで合わせガラス状にしました。

耐火パテの塗り方が適当すぎたかも・・・
見た目は悪いですが隠れる場所なので、まぁ良しとしましょう。
(この合わせガラスの構造も結果は失敗でした。
熱せられるとガラスとガラスの間が水蒸気で曇ってしまうのです。
なので、後日剥がして今は一枚で使用しています)

さて、続いて取っ手用の木っ端の加工や耐熱塗料の塗布など他にも
工程はあったのですが、途中写真を撮り忘れたので、いきなり
完成写真です。
我ながらカッコ良くできたような!

窓を小さくしたので、ガラスのカットやパテ塗布の失敗も
上手く隠せました。
この蓋、重量は4.2kgありました。
空いた片手で窯の中の料理を動かしたり、掃除ができるようにと
持ち手は一つにしたのですが、この重さなら取り回しも問題無さそうです。
(非力な女性だとちょっと厳しいかも)

石窯開口部にセットしてみました。
石窯本体の断熱などが残ってますが、とりあえず蓋が完成したので
ほぼ普通に使える状態になったと思います。
ということで、次は久しぶりに燃焼テストをしてみようと思います。

2012年12月1日土曜日

ロケットストーブ付石窯作り31 / 断熱壁

今日の作業のゴールはこのパーツ(スチールラック用のアングル材)を
ドームの横にコンクリートで固定することです。

その目的というか用途は後日改めて書くとして、
今日の作業はこんな流れでした。
まず以前の写真ですが、石窯本体の下に敷いてある
盆栽板には穴が空いています。

↓アップです。

穴あきのままじゃカッコ悪いのでモルタルで埋めて最終的には
漆喰を塗るつもりです。
この状態だと穴の中にモルタルが中途半端に入ってしまい作業がしずらいので
このようなバックアップ材というものを先に穴に詰めておきます。
この上からモルタルを塗りつけました。

更にアンカーボルトを打ち込みブロックを積みました。
最終的にブロックはドームが隠れる高さまでぐるっと外周を
囲むつもりなのですが、今日の目的はあくまで最初に紹介した金具を
設置することなのでブロック積みはこれで一旦終わり。

そしてやっと本題の金具をブロックで囲んだスペースの中に
コンクリートで埋めて固定しました。
同じ金具をドームの反対側(向かって左)にも同じように
設置しました。
ということで、今日はここまで!

しっかし今日は超寒かった。
霰らしきものが降りました。本格的な冬到来かな。