2012年10月30日火曜日

TOOLS4/ジグソー

第4弾はジグソーです。
マキタ JV140D

マキタばっかり?
そうなんです。
最初に買ったのがマキタの充電式ドリルドライバー(TP130D)で
充電池や充電器が幾つもあるとややこしいので、どうしても
同じ充電池が使える製品群から選ぶことになります。

(安いホームセンターPBブランド品は除いて)マキタ以外の
メーカー製品を使ったことが無いので比較はできないのですが、
故障も少ないし使い勝手も文句なしなので、充電式以外の
電動工具も結局マキタで統一しちゃいました。
修理窓口も割りと近くにあることも分かりましたし安心なので。

このジグソーも中々良い製品でした。
コードが無いので取り回しが楽ですし、誤ってコードを切って
しまうようなことも起きません。

一般的なメーカー製品なら普通に備わってる機能なのかもしれませんが、
刃元を照らすライトとブロアのお陰で墨線に沿って正確に
カットできます。

満充電時ならパワーも十分ですが、1回の充電でカットできる量が
少ないのが唯一の弱点かな。
12mmの合板を3〜4m位切るとパワーが落ち始める感じです。
で、恐らく7〜8m位で切れなくなると思います。

予備電池を2, 3個用意し、充電しながら使えば
作業は続けられるので実用上の問題はありません。
(充電器が30分で80%位まで充電可能なので)

2012年10月27日土曜日

ロケットストーブ付石窯作り20/ドーム

ドーム用に買ってあったセリ型レンガです。
先日20個使って、残りは40個
とりあえず半分にカットします。

少しでも効率良くということで、真っ直ぐ並べて線を引き、
一気にカットします。
今日は追加購入した安物のダイヤモンドディスク(5枚で1,500円)で
カットしてみました。
やっぱり切れ味は三京ダイヤモンドのに比べると、かなり劣りますが
切れることは切れます。
40枚×1枚あたり30cm=12m(深さ1.5cm位)
を1枚でカットできました。ディスクの直径は105mm→100mmまで
減りました。まだ刃は残ってるのでもう少し使えそうです。

これだけ安いものでも耐久性という面では、まぁ実用範囲と
思いましたが、切れ味が悪いのでどうしても無駄に力が
入りますし、同じ量をカットするのにかかる時間も長く
なります。握力が落ちたり疲れることで危険も増しますので、
やっぱりディスクはそこそこ良い物にしておくのが無難かも、
と思いました。

セリ型レンガは更に台形にカットするつもりですが、それは
後に回して別で台形にカットしておいた並型レンガでドームの
3段目を積みました。
2段目と3段目の間はレンガの欠片のクサビで浮かした上で
間に耐火キャスターを充填しました。厚みは4cmくらいでしょうか。
これくらい大きな隙間(目地)なら耐火キャスターも扱い易かったです。

なお、3段目のレンガの横方向は目地に耐火モルタルを使いました。

2012年10月25日木曜日

TOOLS3/ディスクグラインダー

TOOL紹介第3弾はディスクグラインダーです。
全くの初心者なので高速回転は危険かなと思い変速ダイヤル付きの
マキタ 9560CVという機種にしました。
楽天内の工具専門館で中古を購入。
相当使い込まれてましたが、機能的には特に問題ありません。
--後日追記--
グラインダーとしての性能には問題は無かったのですが
使い始めて間もなくディスクを取り付けたり、外したりする際に
(スピンドル)ロックボタンが利かない
(ロックナットレンチで回そうとしても滑ってしまう)状態に・・・

分解できるところまで分解してみたんですが調整できそうな
箇所が見当たりません。
こりゃ壊れたかと思いましたがmakitaさんに持ち込んだところ
無料で治してくれました。ホッ!

グラインダーはレンガや重量ブロックのカット、鉄筋の切断、
ブロックや塗装面などのサンディングなど、石窯作りに欠かすことの
できないツールですし、危険も伴いますから信頼性の高いメーカーの
製品ということで安心感はあります。
ただ9560CVに限ったことではないのですがスイッチをOFFに
してから完全停止までに結構時間がかかるのが難点かも。

レンガやブロック、鉄筋のカット作業ではグラインダーを
回しっぱなしにするってことがあまり無くて
頻繁にON/OFFします。
そして怪我や事故防止のためディスクの回転が完全に止まるまで
手から離さないように注意してます。
なのですがOFFにする度、完全停止までの10秒程度かな?
を待つんですが、これが微妙にまどろっこしい。

それに実際使ってみると回転数の調整って
あんまり必要性が無いかも。
逆に長時間の作業で握力が落ちてきた時に、このモデルの
ように胴体が太いと持ち続けるのが辛くなってきます。

てことで、大量にレンガや鉄筋のカットが必要な石窯作りでは
ブレーキ機能付きの胴体が細径のモデルがオススメです。

作業はともかく安全第一、下記自己ルール厳守で作業してます。
  • どんなに作業しずらくてもホイール(保護)カバーは必ず装着する
  • 夏は暑くて辛かったですが保護メガネ、防じんマスクは必ず装着する
  • 同じく暑かったですが綿の長袖シャツ、長ズボンを着用する
  • (これは人により判断が分かれるようですが)ヌバック製の手袋を使用する
  • ディスク交換時は必ずコンセントからプラグを抜く

手袋は細かい怪我を防ぐには良いのですが、巻き込んで
逆に大怪我になることもあり着用すべきで無いと
いう方もいらっしゃいますので判断が分かれますが
自分はホイールカバーを必ずセットして使うなら
巻き込まれる恐れはほとんど無いと考えてます。

ともかくグラインダーの作業は、本当に危険を伴うと思います。
キックバックやコードが絡んで体勢を崩したりということ以外にも
ディスクが割れてその破片が10mも飛ぶなんてこともあるそうです。
人に当たったら刺さりますよね。当たりどころが悪かったらと
思うとゾッとします。
慣れた頃が一番危ないと思うので、常に細心の注意を払い
これからも作業したいと思います。

あと、レンガをカットする時は粉塵が凄いので
頭にタオルを巻いてます。これをしないとシャンプーしても
髪の毛がガシガシになります。帽子くらいじゃダメでした。
ホントは集塵機が必要かもしれません。

話変わって使用するディスクについて。
石窯作りでよく使っているのは鉄筋の切断に
通称「金た◯」(笑)こと「金のタマゴ」、
レンガ、ブロックのカット用には三京ダイヤモンドの
SE-F4とRZ-F4です。
その他に1,000円程度のサンディング用ディスク
(メーカー不明)とか。

鉄筋のカットなんて素人ができるものだと思って
なかったので、最初に使った時は火花にビビリまくりでした。
案外簡単に切れて感激しました。

一方レンガのカット用のディスクについては
価格帯を決めるだけでもかなり迷いました。

なんせ同じダイヤモンドディスクで同じ形状でも
数百円〜1万円超まで驚くほどの幅がある上、
セグメントタイプとウェーブタイプなんて
種類も分かれてますし。
(細かく分類すると更にそれぞれの派生型や中間的な
物があります)

結局候補に選んだSE-F4とRZ-F4は価格が同じで、
スピード重視ならSE-F4、耐久性とカットの綺麗さ重視なら
RZ-F4ということだったのですが、作業自体初めてのため、
スピード重視、耐久性、カットの綺麗さ重視とか言われても
自分の中に基準が無いので選びようがありません。

耐久性一つ取っても、一方がレンガ10個が限界、もう一方は
20個といった違いなのか、一方が1000個、もう一方は1100個と
いった違いなのかで選択は違ってくるでしょうし。

職人さんなら知ってて当たり前ということでもDIY初心者に
とっては分からないことだらけです。
DIYerの増加はメーカーさんにとっても歓迎すべきことと
考えられているなら、このあたりもう少し情報提供を強化する
必要があるんじゃないかなと思いますがいかがでしょう?

で結局判断つきかねて両方買ってみた訳です。
あ、その方がメーカーさんにとっては美味しいのか(爆)

結論としてはどちらを選んだとしてもさほどの
違いは無かったような・・・
そして用途的にはどちらも十分でした。

感覚的には2割位RZ-F4の方が長持ちしそうという
程度かな。

切断可能な量については、まだどちらも完全に
摩耗しきってないですし、対象物や切れ込みの
深さによっても違ってくると思いますので
何とも言えないな・・・

それでも、どなたかの参考になればと
今までの作業から無理やり計算してみましょうか!
(当てずっぽうとも言う)

(まずは前提条件)
これまでRZ-F4でアンティークレンガと
新品の耐火レンガをそれぞれ50個ほどと
重量ブロックを延1mほどカットしたでしょうか。

耐火レンガは1周ぐるっと切れ目を入れるので
レンガ一個あたり、27cmくらいの長さをカットします。
深さはディスクカバーが当たるまで入れてるので
多分2cm強。

それで直径が購入時の105mmから102mm程度に
摩耗しました。
ダイヤモンドチップが、まだ直径で2〜3mm程の所まで
残っているので、そこまでは実用範囲なように思います。

耐火レンガは新品の方がかなり硬いです。
そして同じ新品でもSK32よりSK34の方が硬いです。
アンティークレンガを1とするなら
新品のSK32は2、新品のSK34は3くらいの硬さの感じ。

それではいきなりですが、計算結果を発表しま〜す!
アンティークレンガだけなら200〜300個くらいかと。
新品SK32の耐火レンガだけなら100〜150個くらいかと。
(計算式は?とか言わないように)

なおカットの綺麗さは確かにRZ-F4の方が上です。
とは言えレンガのカットくらいなら精度はそれほど
必要ないでしょうから、判断のポイントにする必要は
無いと思います。
見た目が大事なタイルのカットなどの用途中心であれば
RZ-F4というかウェーブタイプを選ぶ意味あり。

同じ作業用にもう一回買うとしたら、自分はサクサク切れる
気持ちよさでSE-F4を選ぶかな、でも2割くらいの
耐久性アップに惹かれる人はRZ-F4を選んでねって感じ。

あと、普通に使う分には問題無いと思うけど、ディスクを
こじったりすると、SE-F4のようなセグメントタイプは
割れやすそうです。なので安全性重視の方も
ウェーブタイプがいいでしょう。

更に話は変わってグラインダーにディスクを固定する
フランジやロックナットには色々な組合せがあります。
私はマキタの総合カタログに載ってる情報から判断して
必要そうな物を揃えましたが、使ってみるまで
なぜこんなに種類があるのかよく分かりませんでした。

ディスクの種類や用途に合わせて形状が決まってるらしいことが、
ようやく分かりましたが、厳密に使い分けたりせず標準で
付いてる物だけで問題無いようです。

例えばですが、サンディング用のロックナットは出っ張りが
小さくなっているとかですが、標準で付いてるロックナットと
フランジでも何も支障は無いと思います。

これも職人さんなら先輩とかから教えてもらえるのでしょうが、
ネットやDIY本を探しても中々情報が見つかりませんでした。

コー◯ンPROでも流石にすべてのパーツは置いて
ありませんでしたし、指定して取り寄せは可能ですが、
店員さんもどの組合せがどういう用途で必要なのか、
といった商品情報まではご存知無いようでした。

一般DIYerの皆さんはどうやって知識を得てるのかな?

標準で付いてるロックナットやフランジが摩耗したり
紛失した時はとりあえず下記を買えばOKです。
ロックナットは224558-7
(スーパー)フランジは193750-5

スーパーフランジじゃなくて普通のフランジでもいいのですが
スーパーフランジの方が使用後にロックナットを緩めるのが
楽みたい。

ま、ロックナットやフランジは本体と比べれば
安いものだから全部揃えても、金額はしれてますが。

2012年10月22日月曜日

TOOLS2/ドリル&インパクト

愛用ツール紹介の第2弾は電動ドライバーです。
左: マキタ TP130D
4モード(ドリル、振動ドリル、インパクト、ネジ締め)に対応

右: マキタ TD134D
インパクトドライバー

最初に何にでも使えて便利だろうとTP130Dを買いました。
便利は便利だったのですが、ドリルとドライバーを交互に
使いたいということが多々あり(例えば下穴をドリルで空けてから
木ねじで締めるみたいな)一々ドリルビットとプラスビットを
付け替えるのが面倒になり、インパクトドライバーを追加で
入手してしまいました。(どちらも中古で)

他のメーカーの製品を使ったことが無いので、比較はできませんが
どちらも重量バランスが良く手にもフィットして、長時間作業しても
疲れません。
1回の充電で使える時間も十分で、かなりのお気に入りツールです。

石窯はレンガやブロック、モルタルなどの左官作業が中心ですが、
これがあると、型枠や各種治具を素早く手軽に作ることができます。

2012年10月21日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り19/ドーム

今週は今日しか作業できませんでした。しかも少し寝坊して
お昼前から半日程度。
それにしては、まあ進んだ方かな・・・
ドームと開口部の取り合い部分の形が複雑で
加工に少し時間がかかりました。

それでもこの部分さえ片付けば、後の作業は単純に
進められそうです。ただ、来週末は作業できないかもなぁ。

今日は新品の耐火レンガ(SK32, SK34混在)とアンティークレンガを
両方加工しましたが、やはり新品のレンガはかなり硬いですね。

まだ、ダイヤモンドディスクの切れ味は落ちていませんが、
購入時105mmだった直径が102mmまで摩耗しました。
1枚予備がありますが、あと1枚追加購入しよ。
次はどこのにしようかな。

2012年10月18日木曜日

TOOLS1/ハンマードリル

自身のパーツ等追加購入の際の参考にもなるし
石窯作り及びその他のDIYに使っている道具について
少し書こうと思います。

第1弾はマキタのハンマードリルHR2470F
コレ無しで石窯作りは無理!というほど
私にとっては重要な道具です。

回転、回転+打撃、打撃の3モードに対応してます。

石窯作りでの用途は下記

  • 打撃モード
    • 土間コンのハツリ(石窯土台と土間コンの接着性を高めるため)
  • 回転+打撃モード
    • コンクリートにアンカーを挿すための穴あけ
    • コンクリートのミキシング
  • 回転モード
    • モルタルや漆喰下地、漆喰のミキシング


続いて
ドリルチャック(SDSプラスシャンク→六角軸)と
吉岡カクハン用軸+RS羽根です。
ハンマードリルにセットして使います。
これでモルタルを練るのが本当に楽になりました。

ホームセンターで千円ちょっとで買えるパワーミキサーという
攪拌用のパーツ(これも電動ドリルに付けて使用)でも
まぁまぁ使えてたのですが、モルタル練りにはこちらの方が
断然goodでした。

こんな使い方していいのか分かりませんが、
回転+打撃モードで撹拌するとパワーもまずまずで、
1回の量は少ないもののコンクリートまで作ることが
できちゃいます。

更にパワーを求めるならシャンクがSDS maxになりますが、
同じく3モードで使えるHR3541FCという選択もあったかも
しれません。
ただ、本体重量が2.6kg→5.2kgと2倍になるので、
長時間の作業はつらいかもしれず、HR2470Fは
いい選択だったのかなと。

2012年10月16日火曜日

ロケットストーブ付石窯作り18/???

やっぱりブラジルには歯が立たないか、、、
でも前半はよくチャレンジしてたと思います。

ずいぶん前の話ですが、海行ってフットサル仲間と
ビーチサッカーしてたらブラジル人の一行(立派な
ビール腹したいい歳のおっちゃん達)に試合しようと
声を掛けられたことがあります。
ちなみに私は声かけられた時点で、既に疲れ果て
リタイアしてたので見てただけですが、、

こっちにもサッカーの上手いイタリアーノはいるわ、
若くてイキのいいのはいるわでいい勝負になるのかと
思いきや、もう今日の後半そのままの感じ。

ウチのチームはみんな一生懸命走りますが、向こうは
足元でボールを捌くだけであまり走りません。
それでも足元の上手さ、パスの精度が段違いで
ゆっくり回してるように見えても全くボールが奪えません。

かと思うと、一瞬のスピードであっという間にかわされて
簡単に点を取られ、大差で負けちゃいました。

国の代表と草サッカーじゃレベルが全然違う話ですが、
やっぱりブラジルとはまだまだ大きな差があるなぁと
いうか、個々のレベルの差は永遠に埋まらないかもと
いうのがその時にも今日も思った正直な感想です。

とは言え悲観する必要は無いと思います。
今回みたいな親善試合は差があると分かってても、
真っ向勝負しなきゃ意味が無い。
こういう試合で差を把握した上で徹底的に研究して、
W杯のトーナメントなどで当たった時の戦術に活かせば
いいのですから。

鍵は早い段階での失点を如何に防ぎ、相手をイライラさせたり
焦らせられるかに尽きるかなと思います。
一発勝負なら何が起きるか分からないのがサッカーの
面白いところ。数日前のフランス戦みたいに。

さて、サッカーの話はこれくらいにして、
これ、何でしょうか?


正解は・・・





ハクション大魔王が出てくる壷!(古ッ!)

ではありません。


正解はそのうち書きます。。

ハァ ハァ ハクション!!!
さ、寝よっと。

ロケットストーブ付石窯作り17/その他パーツ

土台を作った時に余った異形鉄筋(D10)です。
これはベンダーという器具。これで鉄筋をクニョっと曲げました。
更にサンダーでサビを落とし、切断砥石を付けたグラインダーで
カットして、こんな形のパーツを2個作りました。

これに耐熱塗料をスプレーしました。

次にスタイロフォームの型枠を用意して
(というか先日作った抜き型の外側なので元々出来てるのですが)
金網(↑写真に写ってるヤツ)、鉄筋で作ったパーツをセットして
耐火キャスターを流し込みます。
1日置いて・・・


型から抜くと、こんなのができました

石窯の床に空いてる穴を塞ぐ蓋です。

強度を考慮して厚めに作ったら、予想以上に重かった。。
火かき棒の先に引っ掛けて石窯内を移動させようと
思ってますが、家族の中じゃ俺しか持ち上げられないかも。

2012年10月8日月曜日

ロケットストーブ付石窯作り16/ドーム

昨日の最後の作業の後、写真撮り忘れたのでまずはそこから。
セリ型レンガを半分にカットしました。
これを並べてドームの大きさを確認しました。
SiC棚板にこびり付いてた釉薬やコーティング剤の酸化アルミナを
グラインダーで削りとって表面と側面を整え耐火レンガの上に
敷きました。
(セリ型レンガと棚板の目地はどちらも耐火モルタル)

棚板が綺麗に割れず端はガタガタですし、一部敷いていない場所も
ありますが、石窯の端の方や右側のロケットストーブの
ヒートライザー開口部周りは調理には使いませんので、問題は
無いはずです。
今日は棚板を敷いた所以外を整える所から作業にかかります。

まずは、開口部の形状を整えるための抜き型を作りました。
写真を撮り忘れましたが、この抜き型をセットしてから
棚板が敷かれていない所全体に耐火キャスタブルを流し込みました。

緩めに練ったのですが、やはり耐火キャスタブルの水分を周りのレンガが
吸ってしまうようです。
硬化不良が心配ですが、問題が出たらその時に考えることにして
作業を進めます。

2時間ほどで抜き型を抜いて見たところ、ほぼ固まっていました。
棚板の1辺はおよそ40cmほどなので、棚板のある部分のみを
使用するとしても2枚のピザを同時に焼ける位のスペースは
十分確保できそうです。

床ができたので、いよいよドーム部分を作っていきます。
以下は以前の記事にも書きましたが
まずコンパネからジグソーで骨組みとなるパーツを切り出し
置いた時に安定するよう木っ端を付けました。
これを建築用のプラ束を支柱にしてドーム型に組み立てます。
ドームの完成後、簡単に骨組みを取り出せるよう骨組みは
プラ束に乗せているだけで、接着やネジ止めなどによる固定はしてません。
ドーム開口部のアーチはスタイロフォームで作りました。

ここからが今回の作業の続き
骨組みを床の上にセットして、乗せたレンガが落ちない程度に
ベニア板や布テープで形を整えました。
ベニア板は5cm幅にカットしお湯に浸けて柔らかくした上で
骨組みにタッカーで留めました。

別の角度から。
今更ですが、やや天井が高すぎる気がしてきました。
(設計上ドーム内部の天井高は約40cm)
床の温度が上がるか少し心配ですが色々情報を収集して決定した
サイズなので迷わず進めたいと思います。
(後日追記)
パンやグリル、煮込み料理がメインなら40cmで成功でした。
上火と下火のバランスが良く、大鍋やダッチオーブンも余裕で
入ります。
ただ問題なく焼けるのですが、ピザをメインにするなら
もう少し低い30〜35cmくらいにすると温度特性、燃費とも
最高だったかなと思います。

天井高とタイプ別の石窯の使い勝手の関係を考えてみました。

一層式の場合、天井が高いと上火が利きにくい。
で相対的に下火が強くなりがち。
石窯に十分に蓄熱するまでに時間がかかり燃費も悪い。
下火が強いのは床を濡れモップで拭くなどで
対策はできるものの、これも燃費を悪化させる原因に。
一層式の場合、天井高が45cm以上なら高い天井と言えると思います。

逆に天井が低いと燃費はいいが、背の高い鍋が
入らないなど料理が限定されるかも。
あと、調理中に薪を追加すると直火が当ってしまって
料理が焦げるなど温度調整がやや難しいかも。
ただ上火、下火とも相当高温にすることができ
本格的なナポリピッツァが焼ける。
一層式の場合、天井高が40cm以下なら低い天井と言えると思います。

二層式の場合は天井が高いと薪から出る炎から天井までの
距離が大きいので一層式より更に上火は弱くなると思います。
下火は床の厚さにもより大きく変動しそうです。
薄いと下火がやたら強くなり、厚いと逆に弱くなりすぎるかも。
一層式と比べて料理には関係の無い燃焼室を
強く熱することになるので、燃費は更に悪いと思われます。
追い焚きができるので一層式より温度調整は楽かも。
二層式の場合、天井高が40cm以上は高い天井と言えると思います。

二層式で天井が低い場合、一層式より燃費は落ちると思うが
早く高い温度に上げて、それをキープすることができそう
上火は十分利くと思われるが、下火は床の厚さ次第なので
厚みをどうするかが難しそう。
二層式の場合、天井高が35cm以下は低い天井と言えると思います。

ということで、一層式と二層式で多少の違いはあるものの
天井が高い石窯は燃費や時間を気にせず
おおらかにガンガン焚いて使いたい人に向いてると
思います。

逆に天井の低い石窯は細かい温度調整が必要ですが
短時間で温まり燃費もいいので効率重視の方に
向いてるように思います。

〜追記終わり〜

話は変わりますが耐火モルタルを目地に使う場合
目地の厚みは2mm位までにするべきだそうです。
一方で耐火キャスタブルは、これまでの作業で
基本的に型枠施工で使うべきで
目地には適してないように思い始めています。

なので、上の写真の1段目くらいの隙間に充填すると
なるとどちらを使うか迷いどころですが
今回はキャスタブルを使ってみました。

結果はやはりすぐに水分が無くなって
固まってしまいました。
建築工事で禁物とされるドライアウト
(モルタルやセメントを急速に乾燥させることで
水和反応が十分進まず、硬化不良や接着不良を
起こすこと。十分な強度がでません)
状態になっている気がします。

後日調べてみると今回のようなケースでは
正しい施工は下のよう2通りあるように思いました。
一つは2mm程度の目地となるよう耐火レンガを加工し
目地材には耐火モルタルを使用する。
もう一つは耐火レンガの加工は最小限にして
大きく空いた隙間には防水紙などを挟んでから
キャスタブルを充填する。

(後日追記)
キャスタブルにも色々種類があり、アサヒキャスター
CA-13T或いはCA-13STなら耐火レンガと接する面への
充填や目地材として問題なく使えるようです。
ちなみに私が購入したのはCA-13でした。

2012年10月7日日曜日

ロケットストーブ付石窯作り15/火床

最近サッカーが面白い。香川やドイツへの移籍組がみんな調子いいから。
でも今日は何と言っても錦織や可夢偉!
いや〜2人ともスゴイな。

昔より大会のグレードが落ちたとは言え
日本人プレイヤーがJapan Openで勝てる日が来るなんて!

F1は亜久里が3位になった時、TVに齧り付いて見てましたが、
鈴鹿で日本人が表彰台上がるのはあれ以来。
ホンダが撤退し、スポンサーになってくれてた日本企業も
景気が悪い中で、日本人ドライバーが表彰台に上がるのは
並大抵のことじゃ無理だろうと思ってたので
これは錦織とは別の意味で凄いなぁと。

一方、にわか雨も降ったし石窯はあまり進まず・・・
これは火床になる部分です。なんだかドクロみたい・・・
先週カットまで済ませてた耐火レンガを敷きました。
目地は耐火モルタルで。

床の仕上げをどうするかは、設計中から色々考えてました。

案1:耐火レンガ(並型)を敷き詰めるのみ。

レンガって摩耗しやすいから使うほど凸凹になり
ピザ生地が引っかかって破れたりすることが多くなるとか。
プロでも窯が古くなるとピザの投入時に失敗することが
多くなって床の工事し直したりするらしい。
まあ、業務用の焼く枚数がハンパない窯での話ですが
後からやり直しのできない場所なので気にはなります。

案2:大判の耐火レンガを使い、なるべく境目を少なくする。

案1より作業性や使い勝手はましかもしれないけど
耐久性は大差無いと思われ。しかも大判は値段が高いし。

案3:耐火キャスタブルで大きな1枚或いは数枚に分割した
平板を作り床板にする。

境目無し、もしくは少なくできるが耐火キャスタブルの
耐久性や耐摩耗性が分からない。

ということで、どれもイマイチ決め手に欠けるなぁと。
で目をつけたのが、陶芸で使われる棚板というシロモノ。
焼物で使うくらいなので、耐熱性はまったく問題無いし
板状になってるので床材に使うのにも適してそうです。

調べてみると棚板にはムライトとSiC(カーボランダム)の
2種類があるそうな。

値段は新品には高くて手は出ませんが中古ならなんとか
許容範囲。

中古の陶芸ショップや棚板メーカーの中古販売で
相場を確認しつつ探してみましたが、結局Y!オクで
出品されてたのを手に入れました。

本当はムライト製のが欲しかったんですが
探してる間に良い出物が無く、購入したのはSiC製です。
40cm × 30cmを4枚で送料入れて4千円強也

SiCと言えばダイヤモンド=15に対して13もの
硬度を持ち、耐久性や耐摩耗性は最高レベル。
但し、メチャクチャ硬いので加工できるかが心配でした。

て言うか専門家(中古の陶芸ショップのオーナーさん)に
ダイヤモンドディスクでカットできるか聞いてみたんですが
「誰かが試したとか聞いたことも無いし、
普通に考えて無理でしょ!」とのこと。

やっぱり、無理でした・・・
しかも、5千円位したディスクダメにしちゃったかも(号泣)

耐火レンガはサクサク切れてたダイヤモンドディスクですが
SiCは最初だけ少し削れたように感じたんですが
すぐに歯が立たなくなっちゃった。

心配になってレンガを切ってみたら切れ味最悪。

火花出てたしダイヤモンドの粒子が高熱で
炭化しちゃったとか?

焦りと混乱の中、とりあえずディスクのことは
後回しにして棚板を上の写真のレンガに合わせて
何とか形を整えなきゃってことで頭は一杯。

で少々いびつになってもいいから、タガネで割っちゃえと。
(切るのは無理でも、割るのは簡単。)

で、割ってみた結果がコレ
下手すぎる・・・。
後悔先に立たずですが、いびつに割れてる破片は
使用頻度の低い端の方に使うとかで、誤魔化すしか無いか。

参考までにSiC棚板の特徴は下記
・超硬い(摩耗性最強)
・熱伝導率は金属並み
・化学的に超安定
・熱膨張率がかなり低い
ということで加工性を除けば石窯の床に適してるはずなんです。

つまり、SiC製の棚板を使うなら元の形状のまま敷けるような設計に
すべきってことが、今回の教訓かな。